5/22 「可能性という毒について。」
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『ひとには無限の可能性がある。』
これはまさに多くの人が、あらゆるパッケージに包まれながら、いやとなるほど散々に受け取ってきたメッセージの中身だ。
可能性がある、だからがんばろう。あるいは、可能性がある、だから夢をみよう。なんでもいい。可能性は常に「優秀な前置き」として、我々のテーブルの上に薄く敷かれてきた。「当たり前にそこにあったもの」なのだ。
でも、わたしは「可能性って残酷だな」と思うようになった。可能性を信仰するあまりに、可能性に蝕んでいくひとたちが後を絶たない。可能性という毒について。
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