4/13 「なにかしら親子関係に重大な問題がある人は、だいたい国語の成績だけ良い。」

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「言葉づかいが上手いひと」と、それとは別に「言葉読みが一生懸命なひと」が存在していて、いわゆる「国語」があつかう能力はおそらく後者だとおもう。外の世界に直視したくないことがあるときほど、たくさんの活字が脳の奥によーく染み渡ってくる。

逆に、あまりにも充実した暮らしを送りすぎると、「どうして死んだ文字の羅列に人生の一部を捧げなくてはならないのか?」という気持ちにすらなってくる。どんなに美しい草原の描写を読むよりも、外に出て深呼吸をしたほうがずっと良いように思えるからだ。

ある突出した能力が、いかにして生まれてくるのかについて。

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