ぷろおご日記:6月5日 「お気に入りの地獄」
いまいる地獄から逃げたいって思ったらね、逃げたらいいのよ。でも、たぶん逃げた先も、べつの地獄なのよ。そうすると、結局どこいっても地獄なんだな、って分かるじゃん。それは計算とかじゃなくて、実感としてね。そうすると不思議なんだけど、まあこの地獄でもわるくないかー、とか思い始めるのよね。
そりゃあさ、いつかは地獄に向き合わないといけないよ。でも、逃げたことが無駄になるわけじゃない。逃げたから、いろんな地獄を知ったからこそ、マシに思える痛みもあるだろうし。嫌いじゃないな、っておもえる部分もみつかるかもしれない。地獄は地獄でも、納得できたら苦しさは和らぐかもしれない。
資産が10億円あるやつだって、浮浪者だって、おれみたいなアスペ野郎だって、それこそお前だって、ひとの死を乗り越えられるやつなんていないんだよ。でも、みんな乗り越えたようにみせて生きてる。だから、なんだかじぶんだけ、ダメなきがする。でも、ほんとうは、そんなことはないんだよ。
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