6/12 「ある出来事から『おもしろさ』を切り抜くテクニックについて。」
これまで、そこそこ村上春樹の作品をよんできたのだけれど、そのなかでも何度でも読みたいとおもうほど個人的にフィットしたと感じたのは『騎士団長殺し』という作品だった。
その作品のなかで主人公は「肖像画家」をしていて、肖像画におけるメソッドを心中で呟いているシーンがある。わたしは、この部分に「わたしのライフワーク」との共通項を感じ取らずにはいられない。
一見、ほかのひとからみれば退屈におもえる作業の中にねむる、べつのベクトルを持った洗練的な仕事について。
「おもしろい出来事が起きるのを待つ」のではなく、「起きた出来事の中におもしろさを見出す」という方式について。
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