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5/17 「友達のつくりかた。」

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そもそも論なのだが、「友達は量より質だ」とする主張には無理がある。あらゆる質というものは、「膨大な量」という大地のうえに、はじめて立ち上る巨大で脆弱な一筋のタワーなのだ。

ある質を生み出すには、その質からは到底かんがえられないような量を必要とするし、その質を保つにもまた、おなじくらいの量を必要とする。

つまり、そこには必ず新陳代謝が存在しなくてはならないわけだから、「維持する」には、常にどこかで死んでいく細胞とおなじだけの細胞が生み出され続けなくてはならない。質だけをとる、というのは不可能である。

さて、都合よく「ともだちの質」だけを選び取ろうとする考え方は早急にあきらめて頂くとして、ここからは「量」をいかに取り、そして維持していくかについて考えていく。


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