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深く考えない選挙

職場の前の割と狭い道、車がすれ違うのも一苦労な幅の道を、選挙カーが「生まれも育ちも地元○○!」みたいなことを言いながら通り過ぎたかと思えば、その先の道路下をくぐるトンネルの高さにヤグラが引っかかって通れず右往左往。いやいや、地元の道、知らんのかい!?と心の中で思わずツッコむ。けなしているわけではないよ。なんか無性に面白かった話。

選挙といえば先週頃に、藤沢の駅前で演説していた人が「湘南の海は砂鉄が多くて黒ずんで見えるから、白い砂を入れて観光収入の増加につなげる」といったことを公約に掲げていた。生態系、完全無視!

以前に読んだ本、フレッド・ピアス著「外来種は本当に悪者か?」では、貨物船が空荷の時に乗せるパラスト水という重り代わりの海水のことが、著書の主題ではないが、少し取り上げられている。細かい説明は抜きにして、要は遠くの海に生態系の異なる海水を流し込むことで、さまざまな微生物やプランクトンや菌類を運んでしまっているという問題らしい。

いやいや、水は水だろ?と、少し前ならそれで済んだ理屈が、今の世の中では通用しない。世界の認識は宇宙に海底に広がりながら、身近なところも粒子や微生物やらで複雑化・深化するばかり。
でも、それもいよいよ限界な気もする。養老孟司先生は虫を拡大して観たって無駄だと言っていた。拡大してわかったことが増えても、拡大してその分、細かなところが見えてしまった分の「新たな疑問」が増えるだけの堂々巡りだから、と。先生の環境、環世界に対する感覚ときたら凄まじい。

眠い、寝ます。

#選挙 #藤沢


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