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映画フクシマ・50 原作『死の淵を見た男』感想

原発事故当時、現場と東電本部などとの会議映像。ぶっちゃけこの記事読まなくていいからこれは見て。↓

https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=_ziPGIu2Ygw

今年3月6日 主演佐藤浩市(伊沢郁夫役)、渡辺謙(吉田昌郎役)で福島原発事故を題材にした映画が公開する。その原作である門田隆将著『死の淵を見た男』を読んだ。

本書を読み進めていくと事故処理に最後まで残って作業してた方々が本当の意味で命懸けで作業していたことがわかるし、僕自身が思っていた以上の最悪な事態だったことが分かった。こんなことが現実にあったのか。まるで映画のシナリオじゃないか。

もし原子炉がメルトダウンし空気中に拡散してたら関東圏は死の大地になり日本は東西に完全に分断されたかもと思うとゾッとした。

ウィキペディアで調べると原発事故で直接お亡くなりになった方が4名いる。その中にはまだ20代の青年もいた。そして3月に上映される映画の主人公の一人、福島第一原子力発電所所長、吉田昌郎さんも事件の2年後、食道がんで亡くなられた。担当医師の発表では被ばくとの因果関係は極めて低いと言われている。しかし、今回の事故で吉田さんの命は確実に削られていたと僕は思う。

今現在日本にある33基の原子炉、そのどれもが第2の福島原発になる可能性がある。本書を読んで改めて東日本大震災の事、原発事故の事を下の世代に語り継いでいかないといけないと思った。小さい頃おじいさんに戦争の話を聞いたように。

だってこの原発は日本に落とされた第3の核弾頭なんだから。