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生きのびるための事務

生きのびるための事務
原作:坂口恭平
漫画:道草晴子
マガジンハウス
2024年

僕は大学を卒業して、しばらくフリーターをしていた。定職につくこともなく、ふらふらとアルバイトをしながら売れるかどうかわからない作品を作り続けてきた。塾講師にはじまり、美術館の事務とか、運送会社の受付とか、倉庫で発送される箱の仕分けとか。あとは思い出せないや。その後、何社か正社員という立場でも働いてみた。
共通して言えたのは、いわゆる事務職と呼ばれる人が会社を回しているのだ。
上手くいっている会社は事務が元気。

この本を見たとき「これだよ!」って思った。
「一番重要な事務は2つあります。1つがスケジュール管理、もう1つがお金の管理です。」
うんうんとうなずきながら読み進めていくことができた。
ただ、僕がハッとさせられたのは「将来の現実を設定する」という部分。会社経営でいうと中長期経営計画といったところ。
僕は「将来の夢」というものにどこかうんざりしていた。そんな叶うか叶わないかわからないようなものを決める意味がどこにあるのだろうと。もちろんウェルビーイングの観点からしたら幸せになれるのはわかる。でも、その夢に執着してしまって何も見えなくなってしまえば不幸でしかない。
でも「将来の現実」と言われると「夢」とは違ってくる。「現実」なのだから。
こうゆうことは年齢なんて関係ないから、ぼんやりとしていた「将来の現実」をクリアにさせていくことにした。


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