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日記のようなもの。

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みじかくて、かんたんな、ちいさな言葉。
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#友達

じゃんけんと潜在意識。 【エッセイ】

 じゃんけんは、公平に物事を決めるときに用いられる。グー、チョキ、パー。この単純なルールからも分かる通り、勝つ確率は誰しもが平等である。  しかし、たまにとてつもなくじゃんけんが弱い人が現れる。  たとえば、僕だ。  じゃんけんが弱いと自覚したのは中学生のとき。所属していたソフトテニス部で練習をする前に、前衛と後衛でそれぞれじゃんけんをする。勝った人から1番、2番。同じ番号でペアを組むのだ。僕は毎回、5番だった。もちろん5人中。通算成績は15勝37敗。  こんなに負ける

海は広いな、大きいな。【エッセイ】

 気がつくと口笛を吹いている僕は、いつものようにメロディーを奏でていた。どこで覚えたかわからない曲。それでいて、日本人は全員が知っているらしい。  「ピーピーピー、ピピピーピー、ピーピーピーピー」  これで分かった人は天才だ。いや、タイトルにヒントがあるのだから、これで分からない方が問題かもしれない。  正解発表。『うみ』という題名の曲。僕はこんな曲名だとは知らなかった。あまりに単純すぎる。教えてくれたのは友達だった。そして、口笛を吹いていたとき隣にいたのが、その友達だ

【エッセイ】「コク」ってなに?

 友達とカレーを食べに行った。友達は言う。「コクがあっておいしいね」どこで習ったわけでもないのに、世界はコクという言葉であふれている。それは言い過ぎかもしれないけれど、少なくとも食リポの世界ではそうだろう。コクってなんだろう。  ぼくはコクがあると感じたことは今までない。でも周りの人はコクを知っている。それはぼくだけが「まだ」なのか、ぼくはもうコクを体験してる(コクってる)のか。  悩んでいても仕方がない。調べてみた。  うーん。わからない。余計にわからなくなってしまった