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morning.

目玉焼き、豆曳きたての珈琲、飲み干せなかったウイスキー
白んだ明かりにくるまれた部屋の
変わり映えしない日常。その始点。
グラスに氷が口づけする音階、それに似た過の人の声。

泣いて澄むなら、夜を待たず瞳を捧げよう。
これからは何もかもを見落としてしまわないように
泣いて澄むなら、朝日に濡れる言葉を赦そう。
心の内の何もかもを言い逃してしまわないように

いつの間にか巡り
いつの間にか巡り
堂々と、堂々と。

眠りを連れてきてくれるのは
住所不定の銘酒だけ、柔和な女々しい言葉はない
過ぎた音響、
懐かしさを覚えたのは振り返る虚しさを知ってから。

音叉を外耳で抱き眠る。

目玉焼き、豆曳きたての珈琲、飲み干せなかったウイスキー
白んだ明かりにくるまれた部屋の
変わり映えしない日常。その始点。
グラスに氷が口づけする音階、それに似た過の人の声。

昼頃には様々な事象、それはそれは雑多な事象を想起する。
そうして真夜中の眩さから逃れながら
幾重にも朝を織り重ねていく。

『morning.』

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