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春が来て。

一昨日
君の名を記して
春が来て。

雷音が嘶いて
切っ先が紺色を裁断していく
強くありたいと願ううちは
軟弱な精神が宿っているのだ。
呪詛のように
日記に記す、繰り返す繰り返す
君の名を記して
また、春が来て。

爽やかな気持ちとはなんぞや
晴れやかな別れとはなんぞや
詩が人を詩と分かつまで
白痴の如く言葉を書きなぐり続ける
らしい。
共に生きてくれるか
静寂の中で
君よ、儚い影に揺れ惑う
君よ。

一昨日
君の名を記して
春が来て。
途切れ途切れの
血塗れの咆哮
内音か、外音か
せめて音階は耳心地のいいものだと
思いたいうちは
軟弱な精神が宿っているのだ。

君よ
春と共に生きる
君よ

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