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春の嵐。

何事もないかのように
刃物を突き立てる
血肉の柔らかな塊であったか
歳月により硬化していく時であったか
記憶が役割を放棄したせいで
定かではないが。
風だけは意気揚々と
波動だけを、呪いのように残し泳ぎ行く

かき集めた小さな願いが
焦点をずらせば大きな願いか。
とうの昔に、彼らの微笑みは絶えたのだけれど
物語は主を失っても囁き続け、応えを欲す
かき集めた小さな願いが
焦点をずらせば大きな願いか。
安穏とした日常の果てには
その形態を言い得ない未来と過去
青々と茂る道草が讃える花が
どんな色彩であるのか

風だけは意気揚々と
波動だけを、祝いのように添えて舞踊する

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