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あり方が結果を変える

あり方が先か、手に入れることが先かについて考えていきます。食事をしてお腹が満たされると、心も満たされるときがあります。美味しい食事からは幸福感を得ることができます。しかし、時間が経てばまたお腹が空いてきます。もしかしたら大切な人と喧嘩をした直後だと、同じ食事でも美味しく感じないことがあります。反対に、レストランの食事でなくても、大切な人が作ってくれた食事は美味しく食べることできますし、幸福感を感じます。同じ食事でも、自分の状態・あり方によって受け取るものが違うのです。実家にいたときには当たり前だった夕食と、ひとり暮らしで帰省したときの夕食とでは、同じものでも全く感動が違います。ありがたさを知り、感謝の気持ちを持って食べるとなんて美味しいのだろうかと感じます。

私たちは、何かを手に入れることで自分の気持ちが変わると思っています。しかし、大切なことは、自分がどうありたいかが先にあります。ひとつの価値観として「お金があれば幸せになる」というものがあります。この考え方は【Have-Do-Be】になっています。お金があれば→何でも買える→幸せになる。お金は大切ですが、必ずしもお金があれば幸せなのかというと違うように思いますよね。その反対は【Be-Do-Have】です。まず自分の人生は幸せであると考えている人は、すべてのものごとから幸せを受け取ることが出来ますし、いつもニコニコしている人に同じ仕事ならお願いしたいものです。自分のあり方がによって手に入る結果が変わってきます。

先入観を強く持っていると、手段に目がいきやすくなります。幸せになるにはこうすべきである、といった思い込みや固定観念になっていることがあります。【Have】に固執してしまうのです。しかし、【Be】あり方をまず持つことで、手段は無限に広がります。こだわることと固執することは似て非なるものだと考えています。こだわりはあり方であり、自分が大切にしているものです。しかし、固執は手放すことができない手段です。一流のスポーツ選手は新しい練習方法や技術、コーチからのアドバイスを受け入れ、学び続けています。18歳と25歳では、経験も体の状態も違います。いつまでも高校生の時のやり方に固執していたら体を壊して試合にも出れなくなります。「自分は一流のパフォーマンスで見ている人を喜ばせる」というあり方を持っていたら、行動も変わりますし、結果も変わっていきます。

あり方というと目に見えないものですから、何が正解なのかがわからず悩むかもしれません。しかし、正解というのはないと思っています。どうありたいかは人それぞれです。ただし、あり方が成長していくということはあります。素晴らしい結果を出している人、社会に影響力を与えている人がどのようなあり方を持っているのかを知ることで成長のヒントになります。そのためには、本を読んだり、インタビュー記事や動画を見たり、実際に会って聞くということもできます。普段は明るく、パワフルに活動されている方のご経験を聞くと、壮絶な生き方をされていることも少なくありません。自分だったらめげてしまうような経験をされている方は、その経験を乗り越え学びを活かしています。自分のあり方を大切にすることで、より豊かな人生を築いていくことができます。

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