日記0727 : やりたいこととノブレスオブリージュの狭間

ふと将来どの職種につくかと問われた。

「ソフトウェア(プログラム)を使って何でも作れるのは前提として、でもそれだけではレッドオーシャン感があるので、それに加えて物理世界に何か作用することをやりたいです」みたいな感じに答えたがやはりなんだかフワッとしてる感は拭えない。いやこれは本心だが、この本心に該当する職業をただ一つに特定することはできない。
もっといえば研究職でもあれば開発職でもあれば、アーティスト的なこともやりたい。

自分の興味関心はComputerGraphicsにあり、綺麗なものやインタラクティブなものが好きなのだが、ならグラフィックエンジニアやテクニカルアーティストになればいいかというと、素直に首を縦に触れない自分がいる。
もちろんテクニカルアーティストなどは素晴らしい職業だし、憧れる。なれるものなら是非ともなりたい。
だが、自分の仕事の影響を与える範囲がどうしてもそのゲームや作品に中に限られるし、「それによって自分が生きているこの問題や歪みだらけのこの世界にポジティブな影響を与えられるかという」命題に対してはどうしてもNoという結果になってしまう。

やはり資本の格差によって環境破壊や差別や排斥が起こり、生活基盤さえも脅かされて幸福に生きられない人間が多くいるこの世界で、ある程度豊かに生きさせてもらえているのに何もしないで死ぬというのは何となく申し訳が立たない。

正直革命でも起きない限り、富の格差は無くならないだろう。国家や経済が崩壊しない限り資本家はうまく立ち回り資本家階級から降りることは決してないと思う。
それならばもう格差をなくすのは技術革新しかないのだと思う。それは今の日本の庶民が15世紀の貴族以上の暮らしを平然としてるように。自分はそのようなことに寄与したいと思っている部分もあれば、やはり自分の脳内にある綺麗なイメージを作り続けたいという本意的な欲求もある。

ここに対する結論はまだ出ない。なりたい方向へのベクトルを持って日々生活していきながらも、流されるように生きていこうと思う。



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