戦え!ダシガライダーピンク!③
承前
頭上高くから桜色の閃光がほとばしり、一拍遅れて爆風がわたしたちの背中を押した。振り返ってはならない。彼女の自己犠牲を無駄にしてはならない。
爆音に紛れて「ああんだーりんちゅきちゅき」とか聞こえた気がするが、よく分からない。ライダーさんが潜行する速度を更に速めるが、何かにイラついているように見えるのは気のせいだろうか。
周囲の暗闇に生まれ続ける影は、レクティアさんが引き付けてくれていた為か、潜るわたしたちを追う事なく頭上へと登っていく。しかし深さが増してゆくにつれ、