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ジャパンラグビーリーグワンの選手に詳しくなろう10〜12

🔟 FB 丹治 辰碩

埼玉パナソニックワイルドナイツ

慶応幼稚舎、慶応普通部、慶応高と進んだ生粋の慶応ボーイ。ラグビーは小学校2年時に世田谷ラグビースクールで始めた。
慶応高校では、3年時にSOとしてプレーし花園に出場。2トライを挙げるなど活躍をみせ、チームを3回戦進出に導いた。また、高校日本代表に選出された(負傷で辞退)。
慶応大学に進学すると一時ラグビーから離れた。「別のスポーツをやるか、留学するか」と考え、アメリカンフットボール部に入部した。しかし、夏に退部すると、それからイギリスに1ヶ月の短期留学。留学先では、ケンブリッジ大学の一員としてラグビーをプレーし、ラグビーの良さを再認識。
高校で同級生だったLO辻雄康(東京SG)、SO古田京が1年から公式戦で活躍する姿に背中を押され、2年生の4月にラグビー部に入部した。対抗戦終盤に出場機会を掴み、FBのレギュラーを獲得。大学選手権でもスタメンフル出場を果たした。3年生になると、チームの中心としての地位を確実なものとし、一人で局面を打開できるランニングスキルを武器に活躍。対抗戦は2位、大学選手権はベスト8だった。大学ラストイヤーは怪我に苦しむが、出場すれば好ランを連発し、核としてチームを牽引。大学選手権では、準々決勝で早稲田大に、後半ロスタイムに逆転トライを奪われ敗退した。
卒業後加入したパナソニックでは、なかなか出場機会を掴めなかったが、今シーズンのリーグワン第15節にてデビューを果たし、トライもマークした。
50m5.8秒の抜群のスピードと巧みなステップワークで密集だろうと抜け出すランニングスキルが魅力。自チームでの定位置確保、そして、代表での活躍を期待したい選手。

1️⃣1️⃣ SH 山菅 一史

横浜キヤノンイーグルス

東京高校では1年からSOのレギュラーとして花園に出場し、2回戦に進出。2年時にも花園で2回戦に進出。3年時は、主戦場をFBに移し、3年連続の花園出場を狙ったが、都予選決勝で高校日本代表FB島田悠平(S東京ベイ)を擁する國學院久我山と引き分け(12-12)の末、抽選で出場を逃した。
東海大学では、1年生から出場機会を掴み、CTBのリザーブとしてチームに貢献。2年時になると、サイズや将来を踏まえた木村季由監督からの進言により、SHに転向する。すぐに途中出場を中心に出場機会を得ると、終盤にはレギュラーに定着。大学選手権ではフル出場し、チームのベスト4に貢献した。完全な主力となった3年時は、リーグ戦全試合に先発出場し、4トライを挙げるなど活躍をみせ、チームを1位に導いたが、大学選手権では準々決勝で優勝した明治大に屈した。4年時もリーグ戦全試合に先発出場し、チームの1位に貢献。大学選手権では準決勝で再び明治大に敗れた。
卒業後は栗田工業に入社し、トップチャレンジでプレー。すぐにレギュラーを獲得し、全5試合に先発した。しかし、大学同期のPR中野幹(東京SG)やCTB眞野泰地(BL東京)らがトップリーグに所属していることや、同じ年のSH齋藤直人、CTB中野将伍(ともに東京SG)がトップレベルで活躍していることに刺激を受け、退社を決意。横浜Eに活躍の場を移した。
移籍1年目となった今シーズン、リーグワンでは徐々に出場時間を増やし、8試合のスタメン出場を含む13試合に出場した。
SOやCTB時に培った鋭いタックルが魅力でディフェンスでの貢献度が非常に高い。判断力に優れ、カバーディフェンスにも長ける。絶賛成長中のパスにさらに磨きがかかれば、唯一無二のSH像を築くだろう。

○フォロワー様から頂いたコメント
「山菅選手が定着してくれたのでキヤノンイーグルスもあと一歩のところまでこれたと思っています。なんといってもディフェンスが👍」

1️⃣2️⃣ FL/No8 箸本 龍雅

東京サントリーサンゴリアス

東福岡高校では、2年時から主力となり、選抜大会、花園に出場。花園ではベスト4に進出。また、U17日本代表に加え、2年生ながら高校日本代表に選出された。主将を務めた3年時には、FB古賀由教(BR東京)ら高校日本代表候補11名を擁する圧倒的戦力で、選抜大会、セブンズ大会、花園の3冠を達成。引き続き高校日本代表にも選出された。
明治大学では1年生から出場機会を掴み、主力として活躍。大学選手権では全3試合にスタメン出場し、決勝で帝京大に1点差(20-21)で敗れた。またU20日本代表、ジュニアジャパンに選出された。2年生になると、完全にチームの核としての地位を確立し、対抗戦全試合に出場。対抗戦では、慶應義塾大、早稲田大に敗れ、3位に終わるも、大学選手権では、準々決勝の東海大戦、準決勝の早稲田大戦、決勝の天理大戦いずれも接戦を制して22年ぶりの大学日本一を達成した。3年時には、自身も5トライを挙げる活躍で、対抗戦で全勝優勝を果たすも、大学選手権では決勝でSH齋藤直人、CTB中野将伍(ともに東京SG)らを擁する早稲田大に敗れた。4年時には主将に就任し、ポジションをNo8に移す。パワー溢れるプレーでチームを牽引し、チームを対抗戦1位に導くが、大学選手権では準決勝でSO松永拓朗(BL東京)、CTBシオサイア・フィフィタ(花園L)を擁し優勝した天理大学に敗れた。
卒業後加入したサントリーでは、今シーズンのリーグワン第12節RH大阪戦にて途中出場しデビューを果たした。結果的には4試合(スタメン2試合を含む)に出場した。
各カテゴリーの代表に選出されてきた世代トップレベルの選手で、将来を嘱望されている。強烈なボールキャリーと献身的なタックルが魅力で、高校、高校代表、大学で主将を務めておりリーダーシップにも溢れる。将来の日本代表を背負う選手として期待がかかる。

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