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ジャパンラグビーリーグワンの選手に詳しくなろう43〜45

4️⃣3️⃣ LO/FL 堀部 直壮

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

筑紫高校では、1年時の花園県予選終了後から主力となり、2月の九州新人大会では佐賀工業、大分舞鶴は下して準優勝を果たし、選抜大会に出場。選抜大会では予選リーグを2勝1分けで終えるも、得失点差で突破を逃した。花園県予選では準々決勝で東福岡に大敗した。また、その実力が高く評価され、U17日本代表に選出された。3年時の花園県予選では決勝で東福岡に敗れるも、記念大会枠で同校24年ぶりの花園出場を達成した。花園では2回戦に進出。また、高校日本代表に選出された。高校の同級生には、山﨑洋之(S東京ベイ)らがいる。
同志社大学では1年生からLOでレギュラーを獲得し、リーグ戦では全試合にスタメン出場。大学選手権でも先発出場を果たし、ベスト4進出に貢献した。また、U20日本代表、ジュニアジャパンに選出された。その後も主力として活躍するも、大学選手権出場はならなかった(2年時にはU20日本代表、3年時にはジュニアジャパンに選出)。4年時はリーグ戦全試合に先発し、チームを牽引。2位となり、1年時以来の大学選手権出場を達成した。大学選手権では初戦となった3回戦で筑波大に敗れた。大学の同級生には、WTB山本雄貴(横浜E)、SH原田健司(江東BS)らがいる。
卒業後加入したクボタでは2021シーズンのトップリーグでデビュー。今シーズンのリーグワンでは3試合に途中出場。
各カテゴリーの代表に選出されてきた世代屈指の実力者で、ラインアウトと接点での働きが持ち味。タックルも強く、運動量も豊富で、50m6.2秒のスピードも魅力。まずは来季以降のレギュラー取りが期待される。

4️⃣4️⃣ WTB 松井 千士

横浜キヤノンイーグルス

常翔学園高校では、2年時の花園でベスト4に進出。大会前の注目度は高くなかったが3回戦の長崎北陽台戦で3トライをマークするなどの活躍が評価され、2年生ながら高校日本代表に選出された。3年時には選抜大会ベスト4、花園では7トライを挙げる活躍をみせ、17年ぶりの優勝に貢献した。また、2年連続で高校日本代表に選出された。高校の同級生には、PR海士広大(S東京ベイ)、CTB/FB重一生(三重H)らがいる。
同志社大学では1年からWTBのレギュラーを獲得。リーグ戦で7トライを挙げる活躍をみせた。大学選手権ではセカンドステージで敗退。また、ジュニアジャパンに選出された。U20日本代表に選出された2年時も主力としてプレーし、前年に引き続きリーグ戦7トライを挙げてチームに貢献したが、大学選手権では再びセカンドステージで敗退した。3年時もチームの得点源として活躍し、チームのリーグ戦優勝に貢献するも、大学選手権ではセカンドステージで敗退。また、4、5月に行われたアジアラグビーチャンピオンシップにのぞむ日本代表に招集され、2キャップを獲得した。4年時は副将を務めてチームを牽引し、準々決勝で対抗戦2位の早稲田大を下すなど、チームを大学選手権ベスト4進出に導いた。また、リオデジャネイロオリンピック日本代表にバックアップ選手として帯同した。大学の同級生には、PR海士広大(S東京ベイ)、末永健雄(S東京ベイ)、永富健太郎(横浜E)らがいる。
卒業後加入したサントリーでは1年目からトップリーグで活躍をみせるも、環境変えてプロとしてプレーしたいという思いから2020年7月にキヤノンに移籍。2021年に行われた東京オリンピックでは日本代表に選出され主将を務めた。今シーズンのリーグワンでは、11試合のスタメンを含む14試合に出場し、7トライを挙げるなどチームの得点源として活躍をみせた。
引退した福岡堅樹が自分より速いと語った日本屈指のスピードが持ち味。華麗なステップワークとスペースへの走り込みでトライを量産する。15人制での日本代表入りを視野に入れており、さらなる飛躍に注目が集まる。

4️⃣5️⃣ SH 齋藤 直人

東京サントリーサンゴリアス

桐蔭学園高校では、1年生から花園を経験。リザーブとしてメンバー入りし、準優勝を果たしたチームで3試合に途中出場した。特に東海大仰星との決勝では流れを変える好パフォーマンスを披露。新チームからSHのレギュラーに定着し、選抜大会では準優勝を達成するも、花園県予選では決勝で辻雄康(東京SG)、丹治辰碩(埼玉WK)ら擁する慶応義塾に敗れ、花園出場を逃した。また、2年生ながら高校日本代表に選出された。主将を就任した3年時は、プレースキッカーも務めた。選抜大会ではベスト8に終わったものの、花園では準優勝を達成した。選抜大会、花園ともにのちに大学でチームメイトとなる岸岡智樹を擁する東海大仰星に敗れた。また、高校生で唯一ジュニアジャパンに選出された。高校の同級生には、WTB/CTB栗原由太(BR東京)らがいる。
早稲田大学では、1年からレギュラーを獲得し、いきなり対抗戦に全試合フル出場。大学選手権では準々決勝で同志社大に敗れた。また、U20日本代表、ジュニアジャパンに選出された。その後もチームの中心として活躍し、2年時以降はプレースキッカーも務めた。大学選手権では、2年時は初戦となった3回戦で敗れたが、対抗戦で1位となった3年時はべスト4まで進出した(準決勝で対抗戦で勝利していた明治大に敗れた)。4年時には主将としてチームを牽引。対抗戦では明治大に敗れ2位に終わるも、大学選手権では決勝でその明治大を下して、11年ぶりの日本一を達成した。大学の同級生には、SO岸岡智樹(S東京ベイ)、CTB中野将伍(東京SG)らがいる。
2020シーズンはスーパーラグビーに参戦するサンウルブズに招集され、第1節に途中出場しデビューを果たすと、最終的に6試合に出場した。
卒業後加入したサントリーでは、2021シーズンのトップリーグでデビューを果たし、途中出場を中心にチームの準優勝に貢献。今シーズンのリーグワンでは、6試合のスタメンを含む14試合に出場し、6トライ(プレーオフ含む)を挙げる活躍でチームのリーグ戦1位、プレーオフ準優勝に大きく貢献した。
日本代表では2021年6月に行われたブリティッシュ&アイリッシュライオンズ戦に途中出場し、初キャップを獲得するとその後代表に定着。先日のテストマッチフランス戦ではテンポのいい球捌きや味方を鼓舞する声出しなどで好パフォーマンスを披露。所属チームと同様に流大(東京SG)と9番を争う。
アタックに勢いを与える球捌きと抜群のスピードを活かしたサポートプレーが魅力で、トライへの嗅覚も素晴らしく、リーダーシップにも溢れ気持ちも強い。日本が世界に誇るスクラムハーフはチーム、そして代表での「9番」取りへひた走る。

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