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3年ぶりのミラノへカタール航空QR127便ドーハ→ミラノ行き
例年4月に行われるミラノサローネ。今年は6月。
ミラノ行きを決めたのは2週間。なぜなら展示会場をギリギリまであたっていたから。
プロトタイプも間に合うか間に合わないかギリギリなのもあり、費用を出しての出展は行わないことにしようと決め、コーディネーターの井谷直義さんとツテを探る。
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展示する作品は「額縁テーブル」
frameと名付けた。
伝統的な製法でダヴィンチやボッティチェッリなどの絵の修復や重要文化財を手がけるフィレンツェでも由緒ある額縁工房。
そこで制作をしているのが二代目のガブリエレ・マゼッリと息子のトンマーゾ・マゼッリ。
コロナの直前2019年の12月に額縁職人工房のマゼッリ親子が来日し、そこで初めて会うことができた。
今思うと、リモートのみだと厳しかったように思う。遠い距離の中で文化も違うもの同士いくら信頼し合ったとしても、一度会って考えを言い合った時間を持てたことはとても良かった。
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その時は母校である藝大の彫刻科の修復研究室を見学(初めて中央棟の地下に入った!)、繋がりのある仏壇屋さんのご好意で築地の東本願寺の特別室を見学、そして打ち合わせ、焼肉。
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来日前にアイディアプランは見てもらっていたのだが、額縁をどうテーブルに仕立てていくかのすり合わせを行なった。
そして、コロナ。
イタリアは日本以上にとんでもない状況になった。たまにやりとりをする分には元気そうだったが、ロックダウンやその後のニュースなどを見ても大変だったことだろう。
テーブルはどうかな、、、と気になってはいたがそれどころではない様子を察してあまりやりとりはしなくなっていった。
ところが突然、ナオヨシさんの元に「あとここをこうして仕上げだけなんだけどどうする?」と今から1ヶ月前に連絡が入った。
出来上がったらどこかで発表したいねと話していた僕らの先にはミラノデザインウィークがこのためかのように6月に延期されていたのだ。
急ピッチで仕上げてもらい、撮影を行い、自分もプレゼンテーションの方法を練る。
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はっきり言ってぶっつけ本番なところが多い。だけど、その関係性と流れの中で、今回の「生活の美しい一瞬を切り取る、額縁テーブル」のコンセプトに重要な写真の面でフィレンツェ在住フォトグラファーの太田江美さんの参加や、展示会場である600年以上もの歴史がある陶器窯クルティ窯、そこの工房の一室を使わせてもらう理容品木工職人のステファノ・ラッファさんとの出会いから、
「最後はなんとかする」「楽しむ」イタリアンクオリティを発揮できる自信がなぜかある。
帰りの飛行機でどんな振り返りができるか、自分でも楽しみです。
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