子供の習い事の話
子供の習い事って難しい。一生を左右しそうな気がするし、子供との相性もあるし。なのでわたしは2歳半になった長男とまだ0歳の次男を連れて、色々な体験教室に参加した。その時の話をしたい。
1件目に音楽教室の体験に行った。幼児向けなので、童謡を歌ったり楽器に触れたりと理想的な習い事だった。しかし問題があって、教室では膝に乗せて子供と遊ばないといけなかった。左ももに長男を、右ももには次男を乗せて手遊びをしないといけないのだ。2人を抱っこするのに手は塞がっている。体を揺らしたり足踏みしたりして乗り切ったけど、わたしの体力の消耗が半端なかった。
他にも問題点はあって、教室が終盤に近づくにつれて長男の集中力が切れてきた。あろうことか「ちんちん」と連呼し始めたのだ。一緒に体験教室に来ていたシャネルのバッグを持ったお母さんが一歩わたしから離れたのが見えた。体験終わりに先生が「次のお教室も待ってますね」と言っていたけど、帰ってから丁寧にお断りの電話を入れた。
2件目にこどもの英会話教室に参加した。英語は幼少期から絶対に習わせたいと思っていた。英語が出来ると将来、職業の選択肢が広がるし友達も増える。しかしここでも問題が起こった。長男は外国人の先生がダメだった。スキンヘッドのアメリカ人の先生を怖がりすぎて教室に一歩も入れない。教室終了後に英会話教室の方から「もう一度挑戦してみませんか?」と声を掛けていただいた。ありがたすぎて二つ返事で承諾した。
そして家に帰り、早速スキンヘッドの外国人に慣れるトレーニングを始めた。
ブルースウィリスの映画を観ながら、偽ブルースウィリスを隣に座らせた。iPadの待ち受けもブルースウィリスにした。わたしが出来ることは全部した。
しかし結果は前回と一緒だった。英会話教室の敷地を跨ぐのも嫌がった。これ以上、ここに通うと英語がトラウマになるだけだ。時期が悪かったのかもしれない。
ちなみにブルースウィリスのお面は今もテレビの上に貼っている。長男はこのお面を見るたびに「ジョンだね」と言う。そろそろ慣れた頃だろうか。
あとテレビを撮るたびにブルースウィリスが映るので、iPhoneからは家族の一員だと思われていた。
3件目と4件目にスイミングスクールと体操教室に行った。この2つは人見知りもせず一生懸命頑張って帰ってきたので、今も継続して通っている。今日もスイミング教室で10mをバタ足で完泳していた。
「こーちにおこられた」としょんぼりして帰ってくる日もあるけど、楽しく過ごしているので見守っている。
子育てをしていると、どうしても他所の子と比べてしまう。他の子は早々と英語教室や音楽教室に、きっと通っている。
わたしの場合は長男と同い年の「ののちゃん」とよく比べてしまう。公文やってたり上手なお歌を歌っていたり、それを見て落ち込むことがあった。メディアに取り上げられるくらいだから、彼女はきっと100年に一度の天才なんだと思う。
でもわたしは「ののちゃん」をNGワードに登録してる。
田口ナツミ
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