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Golden ring #67

40周年を迎えた佐野元春の特集が「SWICH」の6月号(VOL39 NO.6 JUN.2021)に掲載されていた。

元春については、以前の投稿で少し触れている。

これまでの自分自身を振り返ったとき、それが、嬉しい時、楽しい時、辛い時、悲しい時、いづれの時であっても、いつも元春が側にいて、語りかけてくれたことを思い出した。

どのくらいの付き合いになるだろうか。僕が中学生の頃からだから、それなりに長い付き合いにはなる。もちろん、元春は僕のことを知る由もないけど。

元春は、この特集の中で、

僕の人生に必要なのは音楽。次の新しい世界がどんな世界になったとしても、僕のこの音楽の魂をぶち上げていく。

と述べている。

80年代、90年代、00年代、そして現代と、曲調や歌声は変わっても、音楽に向き合う気持ちは変わらない。元春の真骨頂。

自分自身はどうだろうか。自分に向き合う気持ちに変わりはないのだろうか。僕は何を大切にしているんだろう。

「Rock & Roll Night」

たどりつくといつもそこには
川が横たわっている
それはいつか幼い頃どこかで
見たことのある川なのさ
夕べ彼女は傷ついた小鳥のように
ここへ訪れた
そして同じ夜明けを迎えたのさ
まるで昔のように
すりきれた想い出の古いレコード
雨に煙るメリーゴーラウンド
いたずらで描かれた誰かのイニシャル
車の中のロミオとジュリエット

たったひとつの夢が
今この街の影に横たわる
でも今夜は思いっきりルーズにみじめに
汚れた世界の窓の外で
全てのギヴ&テークのゲームに
さよならするのさ

Rock & Roll Night, Rock & Roll Night
今夜こそ
Rock & Roll Night
たどりつきたい...

友達のひとりは遠くサンフランシスコで
仕事をみつけた
友達のひとりは手紙もなく今
行方もわからない
友達のひとりは幸せなウエディング
一児の父親さ
そして同じ幻を見つめていた
まるで子供のように
すれちがいのありふれたコメディ
古ぼけた映画のポスター
オイルにまみれたモーター・バイク
瓦礫の中のGolden ring

たったひとつの夢が
今この街の影に横たわる
でも今夜は思いっきりルーズにみじめに
汚れた世界の窓の外で
全てのGive&Takeのゲームに
さよならしておくれ

Rock & Roll Night, Rock & Roll Night
今夜こそ
Rock & Roll Night
たどりつきたい...

Rock & Roll Night, Rock & Roll Night
今夜こそ
Rock & Roll Night
たどりつきたい...

街のブルーバード今夜はひとりで
車を走らせてゆく
切なくて甘い想い出だけを
バックシートに眠らせたまま
ボロボロさ誰かのレザージャケット
悲し気なタイヤの跡
優し気に眠る池の白鳥達
Good night, sleep tight...
たったひとつの夢が
今この街の影に横たわる
ずっとさっきから街路樹に車を止めて
そして静まりかえった闇の中に息をひそめてると
世界中でたったひとりだけ取り残された気がして
楽しかった想い出が心を通り過ぎてゆく
街では清らかに唄う無邪気でsexyな天使達
ネオンの下できっと夜が明けるまで
悪ふざけしているのさ
フッと気づけばみんなこの街にのみこまれたプリテンダー
どんな答をみつけるのか
どんな答が待ってるのか

Rock & Roll Night, Rock & Roll Night
今夜こそ
Rock & Roll Night
たどりつきたい...

Rock & Roll Night, Rock & Roll Night
今夜こそ
Rock & Roll Night
たどりつきたい...

「荒廃した都市の中に息づくイノセンス」は、初期の元春のテーマ

たどり着くとそこには「幼い頃に見た川」

荒廃した都市の瓦礫の中から「Golden ring」を見つける

それが人生という「旅」の目的

今夜こそ、たどり着きたい

自分自身の人生の「Golden ring」を見つける終わりのない「旅」は続く

元春と共に

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