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2021年の成果

はじめに

2021年の成果(?)をまとめておきます

トップ2%研究者

スタンフォード大学が選ぶTOP2%研究者というものに選ばれていました。なんで自分がと思ったんですが、第一著者、最終著者、責任著者など論文の主たる貢献者であることが想定される場合の被引用数と分野別、ということが効いたみたいです。僕は基本、共同研究をあまりせず、する場合も数人の著者の場合が多いので、第一著者、最終著者、責任著者になる割合が高かったことが幸いしたみたいです。あと、分野がバイオインフォマティクスであったことも大きかったようで僕よりよっぽど業績がある日本人物理学者が、多数、選から漏れていました。マイナー分野だとたまにはいいことありますね。

はじめての機械学習

2番目を何にするか迷いましたが、やっぱり「はじめての機械学習」をブルーバックスから出したことにしておきます。一応、重版はされたのですが、本当はもっと売れる予定でした。アマゾンでもかなり酷評されていますし、かなり期待外れだったと言えるでしょう。昨年の「生命はデジタルでできている」の評判もいまいちでしたし、もうこの手の一般向けの本の執筆依頼が回ってくることはないでしょうね。

IIBMP2021プログラム委員長

実質的にはバイオインフォマティクス学会の年次大会であるIIBMP2021でプログラム委員長を務めました。同学会で理事さえやったことないのに、と思ったのですが、今回初のフルオンライン(昨年もオンラインでしたが当初はオンサイトで企画されていたので企画段階からオンラインなのは今年が初めてです)ということで、コンピュータやネットワークに詳しいシニアということで抜擢されたんでしょうね。こういう時も他人と違うというのはいいこともあるんだな、と実感しました。普通はシニアが自分でコンピュータ回せても別になんもいいことはないですからねえ。

論文出版

Scopus登録分だけでも13本の査読論文を出版できました。もちろん、人生最高記録です。論文を量産しているイメージがあるかもしれませんが、僕は共著も少ないですし、院生もあまりいませんからそんなにたくさん論文が書けているわけじゃないです。なので還暦だった今年に生涯最大数の論文を書けたのはよい記念でした。

https://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-3-030-91608-4_34

なかでもM1の学生さんが書いた論文が載ったのはうれしかったです。いままでも院生との共著はありましたが、論文書いたのは全部僕です。院生さんが自分で論文書いて掲載になったのは初めてです。これも機械翻訳の発展のおかげだと思います

招待講演

全部オンラインですけど、海外の学会で基調講演や招待講演をいくつかすることができました。

KERNEL TENSOR DECOMPOSITION BASED UNSUPERVISED FEATURE EXTRACTION APPLIED TO BIOINFORMATICS ISET2021(基調講演)

Tensor-Decomposition-Based Unsupervised Feature Extraction Applied to Prostate Cancer Multiomics Data EUSTM(招待講演)

Study of N6-methyladenosine using tensor decomposition-based unsupervised feature extraction ISAIC2021 (招待講演)

こういうのも国際会議がオンラインになった恩恵を被りました。来年からはオンサイトの国際会議が増えるでしょうし、こうはいかないでしょうねえ。

秋の行動計量セミナー

上記ブルーバックスの出版のご縁で「はじめての機械学習: 機械学習の基礎から深層学習まで」と題するセミナーを行いました。人文社会系の学会ということで数式を用いないという難題でした。直前にオンラインに変更になり、急遽、全日分をあらかじめ録画して講演に臨むという決意をしたため大変な思いをしましたが、概ね好評でした。

展示会参加

いわゆる展示会にたくさん参加しました。

一応、企業の皆さんに研究成果をアピールして共同研究をゲットするイベントです。毎年、何回かは行ってはいるのですが一年に6回も行ったのははじめてです。成果?まあ、そんなには無かったです(笑)。

ENAGOウェビナー

縁があってENAGO社のウェビナーを定期的にやっています。論文投稿回りの初心者向けのセミナーです。


録画が公開されているので是非、視聴して下さい。

Outstandingエディタ

Frontiers in Genetics誌のエディタをやらせて頂いているのですが、おどろいたことにOutstandingエディタに選ばれました。別に大したことしてないのでびっくりです。


終わりに

まあ、いうほどすごい成果があったわけじゃないですけど、それでも、個人的にはいろいろ頑張りましたので記録に残しておきたいと思いました。以上です。

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