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ソロキャンはつつがなく

最近はソロキャン(単独キャンプ)が大流行しているそうで、キャンプ場が賑わっています。
天幕の設営場所を探したりの遊びをする際に草地に分け入る、いわゆる藪漕ぎ(やぶこぎ)をすることもあるかと思いますが、その際に気を付けていただきたいのがダニ類で、その中でも砂地にススキなどが生えている場所に多いのがツツガムシです。
ススキの葉や茎などに小さな赤い点がチョコチョコと動くのを発見したら、決して触らないでください。
それはツツガムシ病を媒介する3種類のツツガムシのうちの1つであるアカツツガムシです。
ツツガムシのうちリケッチアと言う細胞内寄生細菌を持ったものに噛まれると、噛まれてから5日から14日で39℃以上の熱が出て、放置しておくと死に至ることがあります。
昔は風土病と言われていましたが、今では全国でツツガムシが確認されているそうです。
「恙(つつが)なく」とか「つつがなきや」という語源がこれです。
草や土などに触れる際には皮手袋などをはめ、袖も下ろし、余裕があれば防虫剤などを塗ってダニに噛まれるのを防止しましょう。
暑い季節ですが、サンダルや短パンなどで草地を歩いたり地面に直に座ったりするのはやめた方が良いでしょう。
もし、明らかにダニに噛まれた跡を発見したり、帰宅後に高熱が出た場合には病院を受診し、「ツツガムシに噛まれたかもしれない」と看護師や医師に伝えて下さい。
伝え忘れると風邪と誤診されたりインフルエンザ等の検査で無駄な時間を使うことになります。
ツツガムシ病は届け出の必要がある感染症であり、原因がはっきりしていれば診断法や治療法が確立されていますので、安心して療養できます。

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