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TBSラジオ 「生島ヒロシのおはよう一直線」鼻うがいで新型コロナウィルス対策

2020年4月17日(金)放送
TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」

今朝のニュースピックアップ
「鼻うがいで新型コロナウィルス対策」

https://www.tbsradio.jp/475070

キャスター:生島ヒロシ
ゲスト:堀田修(医師、医学博士。堀田修クリニック院長)

https://hoc.ne.jp/about/

生島 さて、うがい、手洗い、顔洗い、鼻うがいなんて言われますし、できるだけ手もですね、使い捨てのビニール手袋をして歩いた方がいいよなんていう声で、まあとにかく、新型コロナウィルスですね、ほんとにもう、たちが悪いということがわかってきました。今日もね、石田純一さんの記事が載ってましたけれどもね、ICU寸前という記事になっていますけれども。一瞬で重篤化するということですが、さあ、そんななか、恐れてばかりいないで、なんかもうちょっといろいろできないのかということで、まだまだいろいろなことが見えない状況ではありますけれども、アドバイスを頂戴したいと思います。
仙台にあります、若林区の堀田修クリニック院長先生、堀田修先生にお話をうかがいますね。先生、おはようございます。

堀田 おはようございます。

生島 まあまだまだ正体がはっきりわからないですし、お薬もワクチンもまだはっきりしたものが出てこない状況ですよね。

堀田 はい。

生島 そんななかで、先生は鼻うがい、風邪や上咽頭炎予防に役立つということで今までもお話をうかがってまいりましたけれども、どうでしょうか、これ、新型コロナウィルス予防にも役立つと考えてよろしいんでしょうかね。

堀田 はい、肺炎を発症するまでの新型コロナウィルス感染者の症状はですね、従来ののど風邪の原因ウィルスとして知られる、従来のコロナウィルスと同様で、急性上咽頭炎でほとんど説明が可能なんですね。

生島 急性上咽頭炎というのはなんですか、それは、先生。

堀田 鼻咽腔、鼻の奥ですね、鼻の奥の感染です。だから、そこを実際PCRでもサーチするわけですね。検体としてはですね。そこの炎症なわけです。

生島 なるほど。

堀田 ですから、体の中の最初の感染部位が上咽頭を中心とする鼻咽腔粘膜であるということは、疑う余地はないと思います。
重要なことは、新型コロナウィルスの潜伏期間は、平均5日くらいあるんですね。で、これは感染の翌日に発症するインフルエンザに比べてかなり長いんですね。ですから、感染が成立するまでに比較的、時間的猶予があるわけですね。ですから、そこで空気を媒介して鼻の奥の上咽頭に侵入した新型コロナウィルスが粘膜上皮細胞に取り込まれる前の段階で洗い流してしまえば、ウィルス感染を未然に防ぐことができるのではないかという考えが成立するわけです。

生島 それを具体的に簡単にやるにはどうしたらいいんでしょう。

堀田 これが鼻うがいなんですね。今でも鼻うがいは痛いという先入観を持っている人は少なくありませんが、実際にはですね、0.9%の食塩水を使って鼻うがいを行うと不快感なく、簡単に実施できるんですね。
新型コロナウィルスは、人類が初めて経験するウィルスで、鼻うがいの予防効果のエビデンスはまだありません。ですがアメリカに「サイナスリンス」という世界でいちばんシェアの多い鼻うがいキットを販売している「ニールメッド」という会社があるんですけれど、その会社の方に数日前にうかがったところ、そこでは社員は鼻うがいをしているわけなんですけれども、二百数十名のアメリカの社員で、新型コロナに感染した人はまだ一人もいないということなんですね。

生島 サイナスリンスですよね、僕が今使っている鼻うがいはそれなんですよ。

堀田 それはアメリカでつくっているんですけど、そこの会社の話です。

生島 それは日本でも買えて使えるんですものね。

堀田 はい、そうですね。

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生島 それで、普段鼻うがいで、生理食塩水でないと痛みを感じてしまいますけれども、これ、具体的にどうつくればいいんでしょうかね。

堀田 はい、水道水をそのまま使うと雑菌が繁殖する可能性があるので、一度沸騰させた水を使います。それで、1リットルのお湯に対して9グラムの食塩を入れて溶かします。生理食塩水は作り置きをしないで、その都度、作って使うといいと思いますね。で、作るのが面倒な人はですね、市販の鼻うがい専用の洗浄液を使うのがいいと思います。現在は、使い勝手のいい数種類の鼻うがいの器具が市販されています。使用する洗浄液は自身で調整することも可能なんですけれども、鼻うがい1回分に分包された塩化ナトリウムや重曹入りの塩化ナトリウムの粉末が市販されていますので、それらを活用するのも便利だと思います。

生島 そうですね、僕、実際自分で作るのは大変なんで、市販の塩化ナトリウム粉とか重曹入り塩化ナトリウムとか、これがあれに入っているんですね。

堀田 そうなんですね。それも別に売っていますので、入れ物を1回買えば、そのあとは別の洗浄の粉を買えばいいと思いますね。

生島 先生、最後に鼻うがいのやり方を教えてください。

堀田 はい、私が普段紹介しているのは、慢性上咽頭炎対策の4cc程度の食塩水のことを紹介することが多いんですが、今日はですね、新型コロナウィルス対策としてはですね、上咽頭と鼻腔をしっかり洗浄した方がいいので、食塩水200ccを使った鼻うがいを紹介したいと思います。
まず、鼻の穴に差し込めるノズル付きのボトルに食塩水を入れます。そして、顔をうつむき加減にして、一方の鼻にノズルを入れて、ボトルをぎゅっと握ってですね、一方の鼻から食塩水を流し込みます。

生島 片方の鼻は押さえておいた方がいいんですか?

堀田 いや、押さえるとですね、耳の方に来ちゃうことがあるので、この量を使う場合は押さえない方がいいですね。

生島 押さえない。「えー」と言わなくていいんですか。

堀田 「えー」と言わなくて大丈夫です。一方に入れる量は100ccです。ほとんどの食塩水はこの方法でやると反対の鼻から出てきます。一部はのどの方に流れてきますけれど、飲み込んでしまっても問題ありません。これを両方の鼻で行うんですね。

生島 わかりました。まずはこれはですね、ちょっと鼻うがいで対策していただきたいですね。

堀田 はい。

生島 ありがとうございました!

堀田 はい、ありがとうございます。

生島 今朝は、仙台の堀田修クリニック院長先生の堀田修先生に鼻うがいで新型コロナウィルス対策ということでお話をおうかがいしました。

<書き起こし終わり>

参考

・慢性上咽頭炎について(認定NPO法人日本病巣疾患研究会)

・堀田修『つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい』

・動画【新型コロナを予防したい】鼻うがいを実演!【EAT | Bスポット | 上咽頭炎】


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