R01.07.31 ツエーゲン金沢VS京都サンガF.C. プレビュー

前節、愛媛FCに勝利し5試合ぶりの勝ち点3を上げた我が軍。やはり前半から押し込まれる展開は見慣れた光景だったが、再三、ゴールの神様・白井様がいつものように仕事をして何事も無かったかのように0-0でハーフタイムを迎える。(何事も無いことは無かったのだが)後半24分に垣田くんが、相手のトラップミスを見逃さずゴールゲット。後半30分にもコーナーキックからの「あれやこれや」を垣田くんがゴールにするが「あれや」くらいの所で義道くんが受けたファールを何故か流さずPKに。それを永遠くんが一度、愛媛のGK岡本くんに止められるもすぐに反応し2点目をかっさらう。だいたい残り15分くらいで2点リードとなると1点くらいは返されるのが今までの我が軍だったが、クリーンシートで試合を終えた所に光明が見えた。いつも通りカウンターからの流れで得点は枠を外れて取れなかったが、垣田くんが垣田くんの仕事をしたように、神は神の仕事をしたように、みんながおのおのの仕事をさぼらずにやった結果だと思う。まだ進化の過程だが、まずは夏の3連戦の初戦を勝利出来た事はとてつもなく大きい。

進化ってどゆこと?と思われた方は上のリンクを参照して下さい。我が将軍・柳下正明のコメントから読み取るチームの進化を文章後半に記載しています。

さて、水曜日開催となる2戦目は首位・京都サンガである。J2屈指のポゼッションサッカーが金沢に襲い掛かる。要するに高いボール支配率を目指すチームである。だが、「後ろから丁寧につなげて、ゴールを狙っていこうぜ!」という愛媛や柏、東京Vと一味違うサッカーをするのが京都。(いつものFootball Labさんから引用)

まさに「攻撃は最大の防御なり」である。「ボールを持ってりゃ相手は攻められないんだから出来るだけボールを持っておこう」というマンチェスター・シティのグアルディオラ監督ばりの思考でサッカーを行う中田監督。

前節のスタメンで並べてみました。連戦の真ん中という事で3戦目のことを考え多少の入れ替えはあるかもしれませんがあまり変わらないと思われます。変わるとしたら京都は金久保くんか福岡くんのかわりに重廣くんが入ると思われます。(追記①:仙頭くんが負傷欠場との事。冨田くんが左WGに入り小屋松くんが右との情報)

上の図のようにピッチを縦に5つに分けた場所に1列飛ばしてそれぞれのレーンを埋めて配置される5レーンのポジショニングを行っています。例えば本多くんがボールを保持してハーフスペース(5つに分けたレーンの上から2番目と4番目を指す)にいるわけですから、パスの選択肢は小屋松くん、金久保くん、一美くんとなります。下の図では金沢の大橋くんが一美くんへのパスコースに入っているので金久保くんか小屋松くんにパスを出すことになるでしょうか。もし、大石くんと大橋くんがカバーシャドウしながらプレッシャーをかけてきても黒木くんへパスする選択肢も残っています。

もし、金久保くんにボールが渡ったとしたら下の図のようになって一美くんか小屋松くんにパスを出すか金久保くん自身がボールを持ち込んでPAに入り込むという選択肢になります。三角形が出来ていて選択肢が豊富なので相手の判断を遅らせることが出来ます。

ちなみに本多くんから小屋松くんにボールが出る場合は、小屋松くんから黒木くんにすぐ戻し、小屋松・金久保・一美が前に出て黒木くんのパスを出す選択肢を広げています。

これは右サイドでも同じことです。要はしっかりとポジションを取ることで常に選択肢を用意し、すばやく次の判断に繋げて相手が判断できないうちにボールを動かしてしまいたいわけです。このビルドアップをより正確にするために本来SBだった本多くんと安藤くんをCBにしていると思われます。

ポジションさえきっちり取っていれば誰がボールを持っていても三角形もしくは菱形を作りながらボールを回していくことが出来るので認知スピードが上がればおのずとボール支配率は高くなります。パスの平均回数は605.1回と22チーム中トップでそれもショートパスが多くなっています。

さらに前の3人が強烈トリオで、3人で総得点の55%を取っていますし、アシストも石櫃くんが4でチームトップですが前の3人は3ずつを記録しています。

これだけマンCのように配置がしっかりされていて且つプレースピードと判断が速く、ボールを持たせてもらえない。じゃあどうするんだ、と思うでしょうが勝機はあります。

とにかく徹底してマークについて相手の選択肢をなくす事です。京都左サイドでボールを回しているとしたら右サイドの選手はある程度捨てても加藤・沼田は中に絞ってボールを奪取したほうがいいでしょう。ショートパスでも一人スル―してパスすることも多いのでマークした相手をしっかり見る事が重要です。

そして京都はボール非保持時は5-4-1になるのですがポジションにこだわり過ぎているのでしょうか。正確に位置に着こうとする傾向があります。(直近4試合見たところによると)早く正確に戻ろうとする最終ラインと前がかりになっている2列目との間に大きなスペースが出来る事が多いのでトランジションを早くして深い所に入り込んでマイナスのクロスという展開が効果的かと思います。

今回こそ大橋ミドルズドンが見たくて上の図にしてみました(笑)

京都のCBはSBだったという話をしましたが、ビルドアップする事を主に考えているのではないかと思われるので守備力はそれほど高くないというのが僕の見解です。点をある程度とられても仕方ないから攻めようという姿勢なので本職CBほど背の高い選手がいません。ですから後ろからのロングボールを垣田くんに出して競らせたり、サイドからのクロスもどんどん上げて行きましょう。コーナーキックもいつもより大きなチャンスとなるのではないでしょうか。今回ばかりは永遠くんより小松くんのほうが京都対策には良いと思うのですが・・・。でねぇだろうなぁ・・・。

とにかく引き分けトンネルを抜けて必至に身に付けてきた機動力を最大限に発揮するべきゲームです!京都みたいなチームは僕は大好物なので観戦に行きたいと思います!ホームで首位を撃破してJ2を混沌に落とし入れようぜ!イヤァオ!

あっ!選手の名前で遊ぶの忘れてた!(笑)

(追記②:エルゴラ関西のツイートより、中田監督「ノコノコと攻めてしまうと相手(金沢)のカウンターが効く。(試合へ)どういう入り方をするか考えないと」との事。水戸戦では前プレに慌てて失点をしてしまっている京都なので慎重にボールを回して金沢の動き、穴を見極めてから攻めてくると思われます。そうなると安藤・本多がワイドに開いて加藤・庄司と菱形を作りボールを回すという序盤になるかも。金沢としては前プレを仕掛けるよりもじっくり待って京都の前線のマークにしっかり付く事。後ろで回されてもそう怖くは無い。庄司くんの所にボールが入る段階で囲んでボール奪取してしまえれば一番良いのだが。)

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