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2020シーズンのツエーゲン金沢を緩めに振り返る ~選手編~ PART1

明けましておめでとうございます。最近サッカーに没頭するあまりイッテンヨンを当日の朝まで忘れてしまっていたプロレスファン失格のタギです。そうこうしているうちに2021シーズンはやってきます。その前にやる事やっておかないとという事で、今回はPART1です。GKからDFの半分くらいまで。カンサードでオクパードだとは思いますが見ていってくださいな。

GK

白井裕人 36試合出場(36先発)

昨年までGKに対して全くと言って良いほど勉強してなかったが、2020年に入り自分なりに勉強した。昨年はスーパーセーブを連発した白井くん。だが今年に入り去年ほどのセーブは見られなくなった。もちろん、失点はGKだけのせいではない。スケジュールがタイトだったのも影響しているかも。しかし、僕が違和感を感じたのはシーズン序盤から。

ポジショニングのズレ、プレジャンプを入れる事で生じるタイミングの遅れ、一歩間違えれば失点していたと思われる不用意な飛び出し。2019年までの白井くんの神がかり的なセーブは、並外れた身体能力の賜物だったが、人間には衰えというものがある。それを補うのが、クセや気がつかないうちにしている事の修正である。

ビッグセーブなど派手なシーンばかりが目立ちがちなGKだが、飛ばずにボールを処理できるに越したことはない。飛ぶ事で立ち上がるまでに時間を要するし第一、飛ぶ事で生じるダメージがGKの寿命を縮めるからだ。

少しGK論のような話をして長くなってしまったが、白井くんはツエーゲンではまだまだ必要な選手の一人。セービングもそうだが正確なフィードは他の追随を許さない。で、あるから尚更細部までこだわって欲しい。身体能力だけに頼っていたら1stGKの座は危うい。

石井 綾 6試合出場(6先発)

2019シーズンに3試合しか出番の無かった後藤くんに比べたら、倍の試合に出場した石井くんの台頭の意味は大きい。もちろん過密スケジュールだった事もあるが、6試合中3試合で失点0という結果も残した。沼津・福島・琉球そして金沢でTHE・2ndGKに甘んじてきたが、こんなにモチベーションを保つのが難しい立場も他に無いだろう。

しかし、ある意味最高の2ndGKを手に入れたと僕は感じていて(もちろん褒め言葉)第36節・山形戦の凡ミスみたいな事がなければ、白井くんのコンディションを考慮すれば来シーズンはもっと出場してもいいのではと感じている。むしろハイボールの処理では白井くんと並ぶかそれ以上かも。ただ、ヤンツーさんの「リョウ!リョウ!」という言葉にはいちいち反応してしまうだろうと、要らぬ心配をしている筆者なのであった(笑)。

上田 樹 0試合出場

せっかく異例の入団会見まで行ったのに、結局ピッチ上で見られずじまいだった金沢の逸材。体格では3人の中で一番恵まれているだけに一度くらいは出場して欲しかった。天皇杯も出場できなかった為に動く樹くんを見られず残念。来年こそはと期待。それにしてもマルヨネのスーツが似合う。手足が長いって正義だ。

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堀田大暉 0試合出場

石井くんが練習試合で眼下底骨折および頬骨骨折というアクシデント。その為、湘南から2か月のローンで来た堀田くん。福島時代に石井くんと一緒だったという事もあり、これはワンチャン出場あるかな?と思いきや仕事が出来ずにひと月早く湘南へ戻った。ありがとう堀田くん。君のおかげでみんな安心して試合に臨めた。

DF

山田 将之 3試合出場(3先発)

開幕戦と中断明けの第2節で先発し、コーチングに目を見張るものがあると感じていた筆者を嘲笑うように、第5戦千葉戦での先発を最後に忽然とベンチから姿を消した青森山田OBでサッカーIQの高いハイタワー。

山田くんが入った事によって「金沢にもしかして3バックが採用される?」と思った私がバカだった。何が悪かったのか詳しい事はわからんが、噂の「ヤンツー3か月理論」に山田くんは当てはまらず、10月にオレンジ軍団入り。そしてちゃっかり右WBで活躍するあたり、やはりサッカーIQは高かったと思わされた。今オフも結構入れ替わりの激しいオレンジ軍団でレンタル延長。逃した魚は大きいような・・・いいシュート打つんだよなぁ。

作田 裕次 23試合出場(13先発)

2019シーズンのリーグ戦は1分のみしか出番が無かった(公式記録)ので、契約更新のニュースがあっただけで全ツエサポが安堵した作ちゃん。しかし、誰もが認めるストイックな漢のひたむきな姿を、ヤナ将は認めていた。今シーズン、主力級の活躍をした事がそれを証明した。序盤こそ久々の実戦でポジショニングに難があったが、徐々に頼りになる存在に。

アウェーでの松本山雅戦では阪野くん相手に激しいマッチアップ。無失点に貢献し、決勝点にも絡む活躍を見せ歴史的勝利を演出した。

作ちゃん推しの筆者だが、こんなにピッチで走る姿を見られるとは思っていなかったので正直2020年の一番のサプライズと言って良いかもしれない。来シーズンは是非、作ちゃん自身のヘディングゴールを見たいものだ。

石尾崚雅 41試合出場(41先発)

惜しくも最終節にベンチ入り(コンディションの問題)し全試合出場はならなかったが、チームの誰よりもピッチに立った20歳のシーズン。しかし、満足いくものでは無かっただろう。

2019シーズンは終盤の6試合でようやくスタメンを確保。そんな若者が翌年にはディフェンスリーダーに。しかもコロナウイルスによるリーグ中断の影響で連戦続き。昨年より失点は21点増え、順位も大きく後退した。

しかしネガティブな要素だけではなく、37節徳島戦では初こアシストを、39節福岡戦では初ゴールを記録した。庄司くんの加入でディフェンスが安定してくればもっと攻撃にも参加できるものと期待している。

ただ、失点は石尾くんだけのせいではないが「義道くんが抜けたから」とか「庄司くんが入ったから」とかではない、真のディフェンスリーダー石尾崚雅を2021シーズンは見たい。

渡邊 泰基 27試合出場(25先発)

10節の愛媛戦で途中出場してから、ほぼスタメンの座を確保し2021シーズンもレンタル延長となった泰基くん。山形戦では元金沢の加藤大樹くんとの共演で、ツエサポにとってはさながら「タイキ祭り」の様相を呈していた。

今では世間をにぎわしているロングスローを武器としていて、サポとしては思わぬ武器が手に入った喜びが。「越後屋(アルビ)そちもわるよのぉ」と言ってレンタルしてもらったかは知らないが(言わないだろ)。

クロスの精度が如何ともしがたいところだが、それまで金沢に欠けていたデュエルの意識を芽生えさせてくれた事はとても重要な要素だった。さらには前にいるチットさんとのコンビネーションも、試合を重ねるたびに向上。シーズン終盤、チットさんが目立っていたのは黒子となってカバーしていた泰基くんのおかげでもある。

守備でヤンツーの信頼を勝ち取った泰基くん。スタメンの座を揺るぎないものにする為に、攻撃でのさらなる進化が待たれる。

次回もお楽しみに

どんどん勝手に振り返ってしまいたいのだが、すでに三千字に達しようとしているので今回はここまで。なるはやでPART2出します(笑)

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