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中小企業診断士、あえて「企業内」でいる理由

『企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ』。
第4回は、診断士3年目、わたくしタガがお送りします。
普段は、中小建設業の一般管理部門で総務人事を担当しています。
どうぞよろしくお願いします。

資格を取った後、よく言われたのが「独立しないの?」という台詞。
確かに、独立している先輩診断士の方は、みなさんとても生き生きと働いていらっしゃいます。
そんな姿を羨ましいと感じることもあるのですが、しばらくは、私は企業内診断士として活動していこうと思っています。

それでは、資格を取りながら敢えて「企業内」でいることのメリットってなんでしょうか?
収入の安定、研修やスキルアップの機会、所属する会社のブランド力…。
いろいろあると思いますが、私が強く感じるのは次の2つのことです。

(1)「自分の会社を良くする」というモチベーション
 これまで、社外での診断士活動をする中で、社長の熱い想いに感銘を受けたり、従業員の方の熱意が感じられたりと、「この会社のために役に立ちたい!」と心から思えるような企業様に出会うことができました。
 そのような企業様に関わることができるのは嬉しいと同時に、あくまで外部の人間の立場でしか関われないのは少しだけ寂しいような気もしていました。
 所属する企業内では、自分が関わった仕事の結果を、自分の目で見届けることができます。良い結果でも悪い結果でも、自分事として返ってきますし、上手くいったときの達成感と、「これからもっと良くしていこう!」というモチベーションは、「中の人」だからこそ実感できるものなのではないかと思っています。

(2)「助言される側」の立場を実感できること
 私は、社内では、一般管理部門で外部の専門家から様々な助言を受ける立場でもあります。その中で、「理屈は分かるけど、実現は難しいな」「こちらの事情をもう少し汲んでもらいたい」…など、相手には伝えづらい、さまざまな気持ちが浮かぶことがあります。 そんな時に、「助言する側」「助言される側」の両方の立場を経験していることは大きな強みだと感じます。
 企業内で専門家とやりとりする際には、「こういう伝え方をすれば理解してもらえるのでは」「ここまでの情報を共有すれば解決策を出しやすいのでは」など、相手が仕事を進めやすくするために行動するように心がけています。 
一方、診断士活動で企業様と話をする際には、「どのように話せば相手が心を開いてくれるか」「外部の人間に言われたくないことは何か」など、自分の社内での経験を反面教師にしながらコミュニケーションを取るように気を付けています。特に、ネガティブな話を聞く際は、相手の気分を害しないよう、上から目線にならないように慎重にしています。

 いろいろ書いてきましたが、企業内診断士のメリットは、「企業内活動」と「診断士活動」の相乗効果を活かすことができる点だと思っています。 
 これからも、「中小企業の従業員の視点」を活かして、いろんな活動に挑戦していきたいです。

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次回以降は、診断士活動の中での気付きや工夫していることなどを、ぼちぼち紹介していきます。

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