不妊治療と子宮内膜症

私は20歳頃から子宮内膜症に悩まされていました。
そして34歳から不妊治療をしています。

10年以上、色々な婦人科にお世話になっているのに知らなかった事があるので、ここに残しておこうと思います。
※人それぞれ体質も症状も違うので、あくまでも私の体験として解釈して頂けると嬉しいです。

●不妊専門クリニックに行けば、子宮内膜症も診てくれると思っていた

※先に言いますが、これはクリニックが悪いというわけではないです。
最初の記事にも書きましたが、熱が毎月排卵期に出ていてその間クリニックに通っていたけど根本原因がわかりませんでした。


当たり前だけどクリニックは不妊治療については長けているけど、それ以外を判断するのは難しいのだと思います。設備の面や単純に診察のタイミングなどもあると思いますが。

運が良かったのは、むやみに胚盤胞を移植せずに済んだ事でした。それはクリニックの先生が慎重に見極めてくれたからだと思います。

●相反する治療
不妊治療=移植前に女性ホルモンを増やす治療が多い。
子宮内膜症治療=女性ホルモンの作用(生理)を止める治療。それと並行して手術など。

どちらも妊娠する為、良くする為の治療なのに正反対なんです。


私の場合、高熱が子宮内膜症によるものだった為、本来なら移植前のホルモン補充なんて絶対NGなはずなのにこれをやってしまった。だから本当に苦しかった。

疑問に思った私はネットで病院を探しまくり婦人科疾患だけでなく不妊治療も行っている大学病院に通うこととなりました。
クリニックにも相談し、紹介状も書いて頂きました。

実は大学病院に行く前に家の近くの少し大きい病院にも行ったのですが、そこは周産期医療やがん治療が専門で、不妊治療の知識は無いから子宮内膜症の治療をするにしてもどんな医療行為をするのがベストなのかが分からないと言われてしまいました。
先生なのにそんな事患者に言って良いの!?と若干びっくりしてしまいましたが、正直に話してくれて今は感謝しています。

●急ぎたいけど「待て」の姿勢
大学病院の先生には今までの混乱を一つ一つ紐解く様にじっくりと話を聞いて頂きました。
「これは不妊専門クリニックでは判断は難しいよ」
と言われ、やっぱりそうだったのかと思いました。婦人科の医療全体が細分化されているとの事でした。
全部を診られる病院は僅かしか無いし、先生の経験値にもよるものなのだという事です。
この時やっと自分の抱えていた「何か違うな」という疑問が晴れました。

大学病院での治療はまずジエノゲストを飲み、その後リュープリン注射で生理を約半年間止めていました。その間にMRI検査、子宮卵管造影検査等をして段階的に原因を突き止め最後に腹腔鏡手術の予約をしました。

手術まで4ヶ月程度待ち!
妊娠は早い方が良いのに待たなきゃいけないってほんと辛いですね。

●子宮内膜症を治す1番の薬は「妊娠」
繰り返しますが、子宮内膜症は女性ホルモンが作用する事(生理が来る事)によって起こる病気です。生理が来なきゃ良いんです。
ということは妊娠してしまえば生理が止まり、その間子宮内膜症も改善されるので一石二鳥なんです!

生理を止めて手術し、悪い物が取れた今、子宮内膜症が再発する前に何とか妊娠までこぎつけたいものです。


不妊治療や様々な婦人科疾患を抱えている方がいると思いますが「何か違うな、おかしいな」と感じたら、セカンドオピニオンをお勧めします。


そして遠慮なんかせずに、先生に疑問をぶつける事が大切です。
私も重い腰を上げて病院巡りをした結果、今はここ数年で1番体調が良いです!

しばらくこの「待て」状態を何とかやり過ごして乗り越えて行くしかないですね。
きっと意味のある待ち時間なのだと思います。

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