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 「友達」について悩んだ時期があった2年前のあの頃。
 自分をキャラで演じていたあの頃。
 自分にとって誰が友達なのか分からなくなって、混乱して。
 友達の「基準」を決めようとした。
 でも基準なんて分からなくて、誰かに聞くのもしずらくて。
 「他人」と「友達」の「境界線」を探した。

 普通は、どこからが「友達」と言えるのか。
     どこに「境界線」があるのか。

 考えれば考えるほど、心にある穴が広がっていくようだっ  た。
 ただただ寂しいのだ、今も。


 キャラが崩れてしまうのが
 嫌われるのが
 今あるものを失うのが
            どうしようもなく怖かった。
 その一心で演じ続け、自我を失くして彷徨った。
 
 だからこそ
 あの子から「貴方の前では素でいられる」と言われた時は
 本当に嬉しかった。
 一方で私は
 嫌われたくないからと演じた。
 あの子の前でさえも。
 失いたくなかった。
 
 にも関わらず、あの子に対してひどいことを言った。
 失った。
 悪気は無かった。が、考えてから言うべきことだった。
 それは謝るべきだし、ごめんなさいと謝りたい。
 
 あの子は今、心の中で自分と闘っている。
 応援するような資格は私には無いかもしれないが
 精一杯生きようとするあの子の明るい未来を願っている。

 願わくばもう一度、あの子の優しいピアノが聴きたい。

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