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依存

私の愛はいつか依存に変わるのだろう

周りに人形で振る舞い
いつか本性が漏れるのではないかと不安になりながら過ごす日々
その不安と恐怖のはけ口をカッターにあてて
痛みで忘れようとする
その浅い傷に安堵する私に気色悪さを憶える

人の温かさを知ってしまって
人形を操る私は無意識にそれを求めてしまう
わたしではなく私を愛してくれる人
その温かさに安心して手放したくなくなって留めようとして
のしかかって依存する

そんな奴気持ち悪いし
重くて負担になるであろうことも想像がつく
いつか愛は尽きる

特別何かができる訳でも無く
勝手に期待して勝手に失望して勝手に病むような
そんな気色悪い奴愛したいとは思われない

だから私は出さない見せない
見せたら離れられていく
人形を操って薄っぺらい友情ごっこ
「いつでも味方だよ」「大丈夫」
そんな無責任なことを言う周りなんて信じない信じない信じない
うわべだけで接する

そう言い聞かせていたとしても
心の奥底では私が叫ぶ
「温かさが欲しい」
 その声をわたしは今日もかき消す

私が私じゃ無くなっていく
そんなわたしに私が「あんた誰?」と呟いていく
こんなことをする自分に悪寒が走る
誰が誰だかわからなくなる

こんなことなら、人の温かさなんて知りたくなかった
知らなければ良かった

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