川端康成/雪国【新着・純文学喫茶の時間☕️🌃】

こんにちは、tagaです。
今日は、川端康成の『雪国』(入門編)について、サクッと3分構成で作品のイメージをお伝えできればなと思います!
喫茶の時間では(比喩的な表現を切り落としてより端的に)お伝えします!

【純文学的難易度→⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(4)/10】

川端康成の『雪国』はこんな方にオススメです!↓↓↓

・純な女性の情熱と、その成り行きに癒されつつ悲しみ、心打たれたい。
・心象と情景の重なる比喩を味わいたい
・旅先での、主人公と芸妓の打ち解けた会話を覗いてみたい

目次
・川端康成について特徴
・作品紹介(140字)
・主な登場人物と魅力
・喫茶の時間

○川端康成
著者の川端康成さんは、1899年〜1972年に活躍した作家さんです。なんと、ノーベル文学賞を受賞されています!大学:東京帝国大学国文学科🎓
 
作品の特徴はざっくりとこんな感じです!↓↓↓
思慮深さ:⭐︎⭐︎⭐︎
先駆性:⭐︎⭐︎⭐︎
感性:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
文体:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
読み易さ:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

感性の豊かさに、文体・思慮深さ、さらに比喩!が絡まります。今回の雪国は男女の物語なので、それらがどう反映されているのでしょうか…!期待感大です!

○『雪国』作品紹介(140字)

素直だけど素直でない女、は綺麗だけど冷たい雪のようで…そんな女の頬は燃えるような輝きを放っていた。

雪(のような情熱)がそうさせたのだろうか?

縺れ合う蝶のよう、交錯する情景に、想い。コントラストを描いたり、重なり合っていったり…

星空の如く、明るく暗い冬物語です。


○主な登場人物とその魅力

主人公(島村)
無為徒食の生活を送っていて、女慣れしている。
(女性は口説くと本性を表す、や駒子に対して気心してそうと言った内面描写がでてきます)
妻子はいるけど、駒子がある宿へ通ってる。
感受性は豊かだけど、情深いというよりは虚無的でロマン。

葉子
主人公が最初にあった時、病人(行男)を連れていた(行男に好意があるか分からないが、側にはいる)。
目が美しく燃えているのが窓ガラスに反射。
その幻想的な美しさに、主人公は気を奪われるが…(文中では、「娘の眼と火とが重なった瞬間、彼女の目は夕闇の波間に浮ぶ、怪しく美しい夜光虫」と眼について言及されていますが、後々の伏線的機能も働いていて印象的な表現です)

駒子
芸者、三味線がうまい。頬が赤く燃えてるのが、雪を背景に窓ガラスに反射。好きとは口にしてないが、島村に匂わせ発言連発してるから好意はある??純で一途(噂のたつ、行男という男性の危篤には出向かず、島村のお見送りを選択)で徒労(日記をつけたり…)

○喫茶の時間
超ざっくりというと、綺麗だけど冷たい、雪が如き作品です…!
そう言われてもおそらく……は??って感じですよね…。
端的にお伝えすると、
いたって純なこころで🎶関係を結んだけど、純ゆえ、予期せぬ方向に進んでいってしまうロマンチックな(恋)物語です!

え?(恋)ってどゆこと?って新たな疑問が出てくるかと思いますが、恋に()をつけたのは、結局2人は相思相愛なん?ってところが超はっきりしないまま物語が完結しているからです。

(解釈の仕方によって完結とも、未完ともとれる作品ではあるのですが、僕が付け足して良いなら、雪国の続きを描きたいところです…。)

そんな考えただけでも繊細で難しい間柄を、本作品では、情景を交えてうまく表現されています。いずれにしても(恋愛)空間に、作家的思索のまま入り込んでてしまえる幻想的で面白い作品です!
皆様もこれを機に一度だけ、長いトンネルの先、雪国に訪れてみてはいかがでしょうか?

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ほんの少しでも作品へのイメージを掴んでいただけたのであれば幸いです!

今日も皆さまの1日を陰ながら応援させていただきます。引き続きよろしくお願いいたします!
ご精読いただきありがとうございました。

writer:令和寛


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