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読書の秋に、李白を味わう

こんばんは、令和寛です。
本日は李白について、簡単につづらさせていただきます。
私は普段漢詩は読まないのですが、李白に関しては幻想性や世捨て感に魅了され読み進めてしまいます。

季節は秋ですので、秋と関連の深い詩や私の好きな詩をいくつか紹介いたします。

秋月を味わう

清景南樓夜
風流在武昌
庾公愛秋月
乗興坐胡床

これは、立場のある将軍様が秋月を愛し、部下と語らってる描写です
漢字は、鑑真によって輸入されたという見方が主流ですが、この詩の情景をイメージすると秋月をに風流を感じる心は、字と分離して自然発生的なもののように感じますね。
余談ですが私は今年、公園に赴くなど粋なことはせずに、ベランダから秋月を愉しみました。

食欲の秋

酒客愛秋蔬
山盤薦霜梨
他筵不下筯
此席忘朝飢

蔬とは『野菜』です。
他の宴なら食べない品を、
朝のひもじさを忘れるほど
たくさん食べたと綴られています。
それほどに秋の野菜が好きな酒飲みだったんですね。

秋の愁

白髪三千丈
縁愁似箇長
不知明鏡裏
何處得秋霜

これは、
白髪の長さを、愁の長さに喩えた詩です。
さらにそこから後半では、白髪を秋霜に喩え、
愁の発生源に思案しています。
三千丈は、長いことの誇張です。現代にも通じるものがあるかもしれませんね。

李白に浸る

瞑色湖上来
微雨飛南軒
故人宿茅宇
夕鳥歸楊園

これは、瞑色が湖上より迫り、霧雨が南の縁側に飛び込む情景を綴ったものになります。
たそがれ色を瞑色と書くの素敵ですね。
夕べの鳥が歸楊へ帰ってくると書かれていますが、歸楊は一名忘憂草とも呼ばれ、人をして憂を忘れしめると言われています。
幻想的で世捨て感ただよう、李白の魅力が詰まった詩ですね。

最後に

いかがだったでしょうか?
原作に簡単な解説を添えて紹介させていただきました。漢詩ということで短いですが、李白の作品は一瞬で読者引きつける数奇さが感じられます。
秋について触れられてる作品が多いので、これを機に是非一度、李白の作品を味わってみてはいかがでしょうか?
皆様に少しでも楽しんでいただけたのであれば幸いです。
引き続きよろしくお願いします。

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