探偵ごっこ

一昨日ぐらいに研究室の鍵がなくなったと騒ぎになりました。バイトがあるので帰宅した先輩に頼まれ、私の研究室の担当教員のところに相談に行きました。そこから始まった軽い事情聴取。この話が終わったら、偉い人にでも報告をするんだろうなーと思った私ですが、先生は突然立ち上がります。

「事情聴取するぞー！ついてこい！」

その一言で探偵ごっこが始まりました。そういえば担当教員は謎解きが大好物。完全に忘れていました。

そんなこんなで、探偵助手たがいとして鍵探しが始まりました。

探偵と助手はとにかく鍵に関係する人たちに事情を聞きに行きます。探偵は、出来るだけ冷静に話を聞き出せるよう、事実だけを淡々と述べていきます。私は感情に訴えかけるタイプなので、この手法に感動しました。

これを何度か繰り返すうちに、少しずつ事実が明らかになってきます。想像力が豊かで、せっかちな私はついつい突飛な仮説を立ててしまいます。その度名探偵先生は私を落ち着かせます。そして、もう一度事実を確認していきます。

最後の方に別の先生に出会ったので、そこで職務をバトンタッチしました。最後まで捜査を見届けられませんでしたが、鍵は見つかったようで良かったです。

事実を私情を挟まずに淡々と確認することの重要さを探偵ごっこが好きな先生は教えてくれようとしたのかもしれません。