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看護師にとってLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)ってなんだ?

先日、ずっと前から、多分サービスがローンチされてからずっと気になっていた「air Closet」というサブスク。スタイリストが自分のためにコーディネートを考えてお洋服を届けてくれるサービスを使い始めました。

スタイリストが3着の洋服を選んで毎月配送してくれるもの。

消費者体験から学ぶマーケティング


申し込んで5日目には、今まで私個人では選ばないような色のブラウスと好きなタイプのカットソーとスカートの3着が届きました。

恐る恐る服を着てみたら、家族が「似合うね!」と。

「ほう〜。こんな発見、いいなあ」とニヤリ。

何より、忙しくて、服を選ぶためにショッピングにわざわざ出かけるのはちょっと面倒なので毎月何かしら新しい(もちろんレンタルなので新品じゃないよ)洋服が届くのは楽しみでもあり、おしゃれは諦めたくないのでありがたいわけです。

使い始めて1週間がたった午後……
突然050の怪しき電話が鳴りました!

「ん?なんかまた人材紹介から転職の勧誘電話かな?」

とちょっと面倒くさそうに電話に出ると、「air Closet」からでしたw

「お届けしたお洋服はいかがでしたか?」

はじめ、ちょと面倒だなと思ったのですが、オープンクエッションで質問されると、答えない訳にもいかないものです。

「自分だったら選ばないような色ですが、着てみたら、家族が似合うねと言ってくれて、髪の毛もカットしてきたばかりでちょっと嬉しかったです。」

おお!なんと素直な返答。

自分でもびっくりしました。


気がつけば、ちょっと疑問に思っていたこともたくさん質問していて、電話が終わる頃には、
「来月の服も楽しみだな」と思っていました。


おお!!これこそ、LTVのための施策だ!!!!

と最近学んだマーケティングを体感し、感動した訳です。

LTV施策のまとめ

・本人に話させることで気づきを与える。
・サービスについて謙虚な姿勢でお客様Firstを伝える。
・利用者の小さな不安を払拭させる。
・使い続けるために細かいフォロー1on1で行う。


LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)とは?

LTVとは「顧客生涯価値(Life Time Value)」の略称であり、ある顧客が自社の利用を開始してから終了するまでの期間に、自社がその顧客からどれだけの利益を得ることができるのかを表す指標です。例えば、ある顧客との取引が1回で終わってしまう場合よりも、2回目以降も取引が継続した場合の方がLTVは高くなります。
LTVは顧客がもたらすであろう利益が数値として表れるため、企業活動やマーケティング活動において特に大切な指標となっています。

三井住友銀行 ビジネスに役立つ情報より

看護師にとって意識すべきLTV

看護師として働いていてサービス提供者として、顧客(患者)が将来どのくら病院に利益をもたらすのかを考える瞬間ってあるでしょうか?
看護師さんに不足しているであろうマーケティングについて考えたいと思います。

病気で訪れる病院ですので、リピートすることは決して良いことではないのですが、例えば糖尿病などの慢性疾患において、急性増悪での入院、通常の外来の受診、お薬の処方が月に1回といった具合に、どうしても病気のコントロールのために定期的な医療が必要になります。

また患者も自分の健康の保持のためには病院への受診や経過観察、健康診断など定期的な医療機関への受診が必要になります。

そして病院も経営のために患者獲得は必須ですよね。看護師として病院の経営のために求められることを意識したことがある?ない?

患者さんに「また病院へ行こう」と思わせるもの看護なのではないか

病気を早く良くするために、
病気を抱えながら健康に生きるために、
穏やかな最期をすごすために、

ちゃんと、受診してもらう。
お薬を飲んでもらう。
提案を一緒に考え、実行してもらう。

そのために私たちは

・病気について何を感じているのか、どうなりたいと思っているのか思いを聞く。
・あなたに寄り添ってあなたの生き方を支持しますとスタンスを伝える。
・看護師が介入することに対する不安を軽減するために必要性を説明する。
・次の受診・検査に合わせて準備する、先生や医療機関と連携をとる。

あ!これ普段やっていませんか?
訪問看護ならなおさら意識してやっていませんか??

そう!気にもしてなかったけどこれ普段しているよね。LTVが上昇するようなこと。

患者のためにしていることは病院の経営につながっているのですね。

自然に行っていた看護師が行うLTV向上のための施策。


患者のLTVが向上して、結果、お給与増えたらいいなぁ。

終わり。






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