週末レビュー(2019年12月22日):日本→インド→スリランカ

微妙に体調崩して熱っぽい。早めに治ったらいいのだけれども。

週の出来事と雑感

月曜日は東京でスタート。シンガーソングライターの友人と朝ごはんを食べて、会社でちょっと打ち合わせをした後に成田に移動。

成田空港で電話会議を3つして、飛行機に乗ってデリーへ。飛行機の中ではひたすら読書と考え事。組織デザインについて考え事をして、入山章栄さんの「世界標準の経営理論」を読みながら参考にする。

こういう本に掲載されている事例は参考にはなるのだけど、五常本体は民間セクターの世銀になっても数百人程度しか人がいないと思うので、プロフェッショナルファーム的な組織設計が合っていると思っている。だから、結局一番参考になるのは、Perspective on Mckinseyだったりする。偉大な組織は、素晴らしい人々、素晴らしいOS、堅固な組織構造によって構成されていると思う。それが具体的にはどういうことなのかについてある程度考えがまとまってきた。

インドに着いて、翌日朝にインパールへ移動。尊敬する実務家のVijiの紹介で、マニプルのマイクロファイナンス機関を見るのが目的。

マニプル全体的に、女性の企業活動がとても盛んで、インドの他の土地とだいぶ異なっていた。いる人たちの顔立ちも、モンゴロイド系の顔立ちの人が多く、人口構成的にミャンマーを思い出させる(ミャンマー国境エリアだから当然といえばそうかもしれないのだけれども)。

訪問したマイクロファイナンス機関は2つ。どちらも互助組織・財団系で、規模は小さいものの美しく運営されていた。片方のマイクロファイナンス機関については、設立以来10年以上一度も延滞が起きていないとのこと。驚きだった。

そして、インパールといえば、真っ先に思い出すのがインパール作戦。ミャンマーからこんな山を超えてインパールに攻め込むのに兵站を全く無視するのとか、控えめに言って頭がおかしい。

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2つ目に訪問したマイクロファイナンス機関は山岳地帯で活動している。人口密度的に極めてオペレーションが難しいのだけれど、それでもブレークイーブンさせているのはすごいことだ。一番近い町で、インパールから車で山道を3時間。山の上に銀行はあるのだけど、現金輸送車で送るのは危険なため、ヘリコプターで支店のATMにお金を送っているとのこと。銀行としても、完全に採算が立たない立地条件。

いつも思うのだけど、僕は山の上に住んでいる人たちに会うと、なんともいえない親近感を覚える。ラダックの時も同じことを感じている。DNAレベルでひかれているんだろう。

その後デリーに戻り、現地の児童養護施設を訪問。日本と較べて格段に物質的には厳しいけれども、子どもたちの様子はずいぶん良かった。職員は全員一年中住み込みとのこと。あくまで個人的な感想だけど、職員がずっと住み込みで子どもと生活している場所であれば、愛着障害は起こりにくいのではないかと思っている。これは日本の社会的養護の実務家たちがよく口にすることでもある。

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