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週末レビュー(2020年3月29日):日本

先週の予想通り、日本もまずい状況になってきた。

週の出来事と雑感

取締役会開催週なので、報告資料準備のためにCovid-19のことについて調べもの。まずは何人くらいの死者が出て、どれくらいで収束するのかがわからないと、それがもたらす経済・政治・社会へのインパクトを測ることができない。

日本ももう2000人を突破するので、これはもう集団免疫コースにいくのを覚悟する他ない気がしている。最悪の事態を起こさないでそれを達成しようとしたら1〜2年コースだろうというのが個人的な計算結果だった(ワクチンが開発される可能性も折込んで)。それを出したあとに高山医師が2〜3年と話していたけど、だいたい同じだった。

集団免疫コースということは、ウィルスの基本再生算数の推定、死亡率と重症化率の推定(武漢とクルーズ船でだいたい分かる)からどれくらいの人間がトータルで重症化するのかは僕みたいな素人でも推定できる。そのうえ、日本の場合人工呼吸器やベッド数も統計で出ているので、これらが時間を経るうちに増強できることを折り込みつつ計算すると(こっちはなんだかんだ本業に近い領域)、だいたい12から24ヶ月だろうという計算になった。年末を比較的上向きな気持ちで迎えられたら喜んでいいんだろう。もしそうなると、経済に対する被害は甚大になるはずで、今各国が打っている経済対策をもってしても、焼け石に水だと思う。

非正規雇用の人たちとかの生活はどうなるんだろう。とてつもない数の人が食い詰めるはずだ。

歴史的に、マイクロファイナンスセクターはこういった危機にあっても比較的高いレジリエンスを示してきたのだけど、今回もそうであることを願っている。ロックダウンが続くと、ウィルスよりも経済がより多くの人を殺すことになりかねないので、途上国だとそんなに長くは続けられないんだろう。

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