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【らいすき会】佐々木俊尚さんの文章分析

この記事は、ライティング力を高めるべく発足されたらいすき会(ライティング好き&ライティングスキルUPの会)に向けて執筆しています。
※らいすき会とは、メンバーが同じ文章を読み、その文章について分析し合う会のことです。分析した内容をnoteにまとめていきます。(これでライティング力が高まるといいな……)


お題の本

文芸オタクの私が教える バズる文章教室(三宅香帆 著)

「言葉の発信力を上げたい人へ」というキーワードが帯に書いてあるこちらの本。50名ほどの文章をそれぞれ分析しており、『なぜこの文章がバズったのか?』を解説してくれています。

自分でも分析する+筆写の分析を読んで、ライティング力アップを目指します!

本日のお題:佐々木俊尚「ジャーナリストの視点より」より

 世界を代表する三つの国の映画産業一アメリカ映画とフランス映画、そして日本映画の違いってなんだろうか?そういう問題提起がある。
 観点はさまざまにあるから単純化しすぎるのは危険かもしれないが、こういうひとつの切り口がある。「アメリカ映画は物語を描き、フランス映画は人間関係を描き、日本映画は風景を描く」。
 ハリウッド映画は完璧なプロットの世界で、物語という構造を徹底的に鍛え抜いて作り上げ、導入部からラストシーンまで破綻なく一本道を走り抜けられるように構成されている。
 フランス映画の中心的なテーマは、関係性だ。夫婦、父と子、男と愛人、友人。そこに生まれる愛惜と憎悪をともに描くことによって、人間社会の重層性を浮かび上がらせる。
 日本映画は、風景を描く。自然の風景という意味ではない。目の前に起きているさまざまな社会問題や人間関係の葛藤、他人の苦しみ、さらには自分の痛み。われわれにとってはそれらはすべて「風景」だ。どんなに深く関わろうとしても、しかしどうしてもコミットしきれない所与のものとして、われわれのまわりの事象はそこにある。だから日本映画には、向こう側に突き抜けられないことによる透明な悲しみが漂っていて、それがある種の幽玄的な新鮮な感覚として欧米人に受け入れられている。

出典:文芸オタクの私が教える バズる文章教室
〜佐々木俊尚「ジャーナリストの視点より」より

私の考察

文章の構成が…分かりませんでした。主張の後に結論がすぐきちゃってる?その後に、詳細が展開されてる?って感じで。
なんていう構成なのか分からず……。

世界を代表する三つの映画産業の中に日本が入っているのが、個人的にはびっくり。笑 ハリウッド映画とかフランス映画はなんとなくイメージできるけど、日本映画ってそんなにメジャーなの?インドの方がメジャーじゃないの?と思ってしまった。

でも読み進めていくうちに、日本映画は欧米人にも受け入れられているということを理解して、「あぁ、日本映画もちゃんと世界に浸透してるんだなぁ」っていうのを感じた。

結果、日本映画も悪くないよっていうのを伝えたい文章なのかな?と思った。

著者の考察

一般的に興味ないよって思われる内容も、他人に広げてこそ発信力。

今回の文章は、映画について伝えたいんじゃなくて、日本とアメリカの文化の差とメディアについて語っている。でも、このまま語ると誰にも興味を持ってもらえないから「映画」という誰にでも親しみのある内容で伝えている。

こんなふうに、マニアックな話とか高尚な話題を出すときは、誰もが知ってそうな問いに変換することで「話を聞こうかな」って気持ちにさせる。

この時大切なのは、「高いレベルの話をおろしてあげる」のではなくて近づけてあげる。上から目線の文章にしないことがポイント。

読者は興味を「持たない」わけじゃなくて「持ちたくても持てない」だけ。

まとめ

応用するのが難しそうだなぁっていうのが所感。でも、自分が専門的に何かを学んで、それを発信するお仕事があったとしたら、ぜひこの手法を使いたいな。

それと、端的に結論を先出するのも個人的には好き。(せっかちだから、結論から話してほしい)みんなの興味がないことに、食いついてもらってこそ発信力っていうのも刺さった。

いろんな手法を使いこなせるようになりたい!!


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