経営者奮闘記①日本人は先生が好き
給付金の不正受給で、主犯格が巧みにセミナー講師をしていたそうです🤔このニュースの締めには『変なセミナーに引っかからないための対策』を紹介していました。
事件があった時に、その背景を探り再発防止について考えることは基本かと思いますが、どこかズレているなぁと感じます。
怪しい人物が怪しくないように化けてそのようなことをしているわけですから、被害に遭った方もまず己の欲深さを反省し、起こったことの自己責任の部分と相手の責任を分ける訓練、セルフディフェンスを学ぶべきなんです。だから、テレビの通りに『こう言ってるから気をつけましょ』では根本的な解決にはならない。セルフディフェンスは格闘技の基本でもあります。
もともと、怪しかろうと怪しくなかろうと日本人はセミナーが、先生が、大好きです。
オンラインシステムが発達してから、誰でもオンラインセミナーの先生ができます。その中に偽物がいるわけなんですが💦日本人は真面目で勉強熱心だからセミナーとか先生が好きなんです、それはしょうがない。以前、開業奮闘記にも書きましたがちょっと他力で自信がない所がそうさせてしまうのだと思う。
だから、肩書きが立派な人にも惹かれやすい。
私のように、鍼灸マッサージ師という肩書きよりも『頭蓋骨調整療法ナントカカントカ』とか必殺技みたいな、魔法みたいなネーミングにも惹かれやすい。ミーハーなんですよね。
私も、開業してみて、色々なセラピストの成功例とか見て、オンラインで何かやるべきなのかなぁ…と考えました。セラピストも人に教えたがり多いんですよね🌀私はどうかというと、あまり『先生』というのが得意ではない。私自身、とても良い先生に仕事を教わってきましたが、教わるというより『師匠と弟子』ですから、共に戦っているイメージ。
今の人達、師匠と弟子というより『ステキな先生に優しく教わって、楽しい気分になること』が当たり前じゃないですか。セミナーってそこを突いているんですよね。
試行錯誤するのは古い。
キレイに順を追って説明された資料を元に、充実した時間を過ごすことが大事なんです。だから私はセミナーには行かないんです。あまり頭に入ってこない上に時間が長いから。
インスタライブとやらは、まぁ小さなセミナーみたいなものだと思うのですが、あれもあまり内容が濃くなくて驚きました。やはり、喋り一つにも勉強が必要で、知らない誰かが『〇〇ちゃんおはよ〜』といちいち話を止めてまで挨拶をし、それを我慢して何か有益な内容になるのを待てども、全然面白くならない。おそらく、先生本人がそんなに詳しくないから決定的な事が言えないんですね。
だから無難なうなづきや内容が多くなる。
質問すらも無難。これ、誰が観て面白いの?と思うようなライブがいっぱいあります。それでも人が集まってくるというのは、きっと今みんな『不安』だから。
誰かに導いて、寄り添ってもらいたいのです。そういう気持ちでいるのに主催者に悪意があった時には酷い!となるわけですが、その前に『一体この先生とやらはどこの何者?』と疑問に思わなかったのかなぁ、と思います。肩書きなんか、多ければ多いほど、私なら怪しむ。知らない資格ばっか持ってしょうもない…とかすぐ思うし。
ワイドショーのコメンテーターですら、ねぇ💦この人医療関係者でもないのになぜ医療についてこんな偉そうに言うの?って思います。
日本人のセミナー好き、先生好きは謙虚で勉強熱心な性格の表れでもあるんですが、やっぱり一番近くにいる人に教わりましょう。画面の向こうにいる誰かがあなたの何を知っているというのか?ただ、料金に見合った対価を先生は与えているだけで、本当にあなたがお金に困らないように、幸せになるように思っているわけではないのです。
それに引き換え、近くにいる人はよく知ってくれている。そういう人にまず聞いてみましょう。そして困ってる事を伝えればいいんです。
私ももう二、三個収入源が欲しくて模索していますが、オンラインセミナーはできないなぁ…と思いました。上手くやれば儲かる職業なのでしょうけど、本当なんだか難しい時代です。