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企画参加 片思いのラブレター

入社した職場で出会ったあなたの第一印象は、「地味な人やな」という感じでした。
背もそれほど高くなく、ごくごく普通の人。
その印象しかありませんでした。

一緒に仕事をしていても、それほど会話があるわけでもなく。
まれに話をすることがあっても、どこか噛み合わない。
ずっと、そうでしたね。

昼休みには、奥さんとメールのやりとりをしていたあなた。
「マメな人やなぁ」と、私は思っていました。
そんなあなたに、特に興味はなく。

ですが…
ある日をきっかけに、それは激変しました。

私が入社してから2か月後。
暑い夏の日のことでした。
今でもよく覚えています。

いつものように、私が仕事をしていると…
その日休みだったあなたが、職場に来たことがありましたね。

初めて見た私服のあなたを見て、私はビックリしました。
「こんな男前やったっけ」
目が点になりました。

あの日のあなたは、何の変哲もない白いTシャツに、ハーフパンツという格好でしたね。
特段オシャレというわけでもありませんが、私の目には「おお、めっちゃ爽やかやん」と映りました。

普段は帽子に隠れている、さらりとした黒髪。
シュッとした細面に、涼やかな切れ長の目。

すっきりと高い鼻梁びりょう
薄めながら、いつも微笑んでいるように見える口元。

この人、こんなにキレイな顔をしていたのか。
地味な人だと思っていたのに。

ひとたびそう思うと、あなたの何もかもが素敵に見えてきました。

背はそれほど高くないものの、均整の取れた体型。
小さく引き締まったおケツ。
すらりと伸びた脚。

相変わらず会話はかみ合わないものの、あなたを見ているだけで幸せになれました。
そして時折、あなたにお弁当を届ける奥さんを見るたび、「なんでこんなブサイクな嫁さんやねん。もっとマシな人おらんかったんか」と思っていました。

とはいえ。
これは「縁」なので、どうしようもないですね。
あなたは既婚者。

私はそっと、陰から萌えるだけにしておきます。


本文、ジャスト800字。

久しぶりに、おひたちさんの企画に参加しました。

おひたちさんとのお付き合いは長く、かれこれ1年くらいじゃなかろうかと思います。
私のnote初期くらいから、ですね。
懐かしや。

さて、そんなおひたちさんが、「ラブレターを書く」という企画を開催されました。
ちょいと息抜きに、参加させていただきます(*^^*)

自作解説をすると…
このラブレターの相手は、もちろん夫です。

そして内容は、今から22年前のことを書いています。
ほぼ事実です。

その後色々あって、メオトになりました。

今でも夫に対しては、「萌え」です。
日々、愛でております。
見た目だけは、大好物です。

ええ、見た目だけ。

みなさんの素敵なラブレターは、こちらからご覧ください。


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