沙々杯参加3句
年の瀬や納め不動に吾は生まれ
底冷えの闇情炎に身を焦がす
冬の山龍のごと落つ那智の滝
まずは、ちょこっとだけ自句解説を。
本当は、自句解説はあまり好きではないのですが…
今回は沙々杯ということで。
年の瀬や納め不動に吾は生まれ
年の瀬の納め不動とは、まさに今日です。
毎月28日は、不動明王の「縁日」とされています。
縁日は、神仏ごとに決められています。
そして、縁日にお参りすると普段よりご利益をいただける、と信じられてきました。
年末の「縁日」を、「終い〇〇」「納め〇〇」と呼びます。
例えば、季語にもなっている「終い大師」。
これは、弘法大師の縁日が毎月21日で、12月21日を「終い大師」としているんですね。
ところで、不動明王とは…
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、とても恐ろしい姿をしております。
怒髪天を突き、その表情は怒りに満ちています。
右手に剣(利剣)、左手に縄(羂索)を持っています。
ですが、不動明王の内面は「慈悲」であふれています。
右手の利剣は、迷える者の煩悩を断ち切り、羂索は、悪の道に迷う者を正しい道へと導きます。
そんなお不動さんの、最後の縁日に生まれた私は…
不動明王に親しみを感じながら育ちました。
そして今日、私は45歳になりました。
底冷えの闇情炎に身を焦がす
…意味は推して知るべし(笑)
冬の山龍のごと落つ那智の滝
先日、夫と和歌山県の那智山へお参りしてきました。
那智の滝といえば、高さは133メートル、1本の滝としては日本一の落差です。
那智の滝は、熊野のご神体とされ、太古の昔から人々の信仰を集めています。
滝と龍、という組み合わせはどこにでもありそうですが…
あえて、詠みました。
だって、本当に龍に見えたんですもの。
そんな私は、辰年の生まれでもあります。
***
前回の「白杯」で、初俳句ながら恐れ多くも「アポロ賞2位」をいただきました。
なので、今回はハードルが高いなーと最初は考えていました。
ですが、最終的に「自分の詠みたいように詠めばいいや」と思いました。
この三句をもって、沙々杯への参加といたします。
私が初めて「俳句」というものを詠んだのは、10月に開催された白杯でした。
それから早や、2か月ちょっと。
俳句にハマった日々を送りました。
俳句を始めてから、日々がガラリと変わりました。
とにもかくにも、「言葉」を意識するようになったのです。
仕事中でも、ふと言葉が浮かんだら、すぐにスマホのメモアプリを開いています。
また、白杯以降、紫乃さん主催の「俳句幼稚園」にも、大変お世話になりました。
俳句幼稚園がなければ、私が俳句を続けていたかどうか、わかりません。
先生方、そして同窓生の皆様に、深く感謝いたします。
そして今回の沙々杯では、「システム担当」として、運営チームの一員に加わりました。
投句されたものを回収し、それをリスト化。
さらに投票システム作成。
大変な部分もありますが、微力ながらお役に立てればと思っています。
そして沙々杯直前…
システム担当の相方でもある、橘鶫さんと共同企画を立ち上げました。
「鳥と恋の饗宴」と題し、「鳥」と「恋愛」にまつわる句を、皆様に詠んでいただきました。
おかげさまで、予想以上の盛り上がりとなりました。
コンビ相方である、橘鶫さんには、感謝の言葉が見つかりません。
いつもありがとうございます。
さて、沙々杯はまだまだ続きます!!
ハッシュタグ「#ささはい応募」を添えて…
お気軽にご参加ください!!
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