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わたしの韓国語について

前々回?その一個前?くらいの記事が思っていたよりも多くの反響をいただいていて、ありがたい気持ちと、なんだか照れくさい気持ちでいっぱいだ。ツイッターでは何度か申し上げていたと思うが、この場でも感謝を伝えたいと思う。わたしのnoteに関心を持ってくださったたくさんの方、ありがとうございました。大好き。

そんなこんなで月日は流れ推しのドームツアーが始まった今、わたしの中には創作意欲というものが微塵も残っていない。理由はまあ、色々。課題とか、課題とか、課題とか。
創作意欲だなんて呼称こそ立派だけれど、わたしにとってはある瞬間にきっかけもなく起こる自然現象みたいなもので、こんなものを頼りにしてはいけないということは自分自身が一番よく分かっている。分かっているからこそ、書かなかったのだ。書けなかったし。
だが、大学で授業を受けている間に突然何かを書きたい欲が湧いてきた。絶対に今じゃない。絶対に今やるべきではないんだけど、なんでもいいから、何かしら書きたい。別に大した人生歩んでないけど、わたしについてなんか書きたい。そんな名前のつかない欲望がわたしの中で暴れていた。しかし、こんな邪な心もわたしの一部なのだ。丸っとそのまま、愛してやりたいのだ。

前置きがかなり長くなったのだが、今回はたまーに質問をいただくわたしの韓国語について綴っていく。

わたしの韓国語レベルについて

韓国語学習について語る前に、わたしがまずこんなnoteを出す資格のある人間なのかどうか、資格というか、どれくらい信用できる人間なのかということは説明しておかなければいけないと思う。
資格というワードが出たついでに予め書いておきたいのだが、わたしは韓国語に関連した資格を一切持っていない。言い訳みたいな感じで言わせてもらうと、近々TOPIKの6級を取得する予定で、ある程度心の準備だけはしている。まずここで「なんのタイトルもない人間が韓国語学習のノウハウなんて語るな‼️」という方はUターンしていただいて構わない。わたしが読者を選ぶことは許されていないけど、読者側には読むものやその範囲を選ぶ権利がちゃんとあるからだ。まあこんなことわざわざ書かなくてもいいのだけど、なんだか書きたくなったので。
ちなみに通っている大学も韓国語専攻ではないので今のわたしに履歴書に書けるような韓国語スキルはない。では何ができるのか、という話をしていく。

①韓国人と働くことができる!

わたしの韓国語を語る上で欠かせないのがコミュニケーション能力についてだ。去年ありがたいことに韓国語母語話者と混ざって働く機会があり、そこで証明されたのがタイトルで示したスキルだ。わたしは日本語がほとんど全く分からない相手と韓国語でテキストのやり取りをし、シフトを出し、質問を投げかけ、ある程度の会話を成立させることができる。
これはかなり後に聞いた話なのだが、「お前はほんとうに仕事が出来なかったけど、韓国語を話せたので雇うことにした」とのことだった。このアカウントから個人を特定されるのが怖いので詳細は語らないようにするけれど、大体これくらいのレベルということが伝わっていれば嬉しい。

②韓国語の動画を字幕なしでもなんとなく観ることができる!

わたしのYouTubeチャンネルにある古の動画を見てもらえればきっと分かる人には分かると思う。当時のわたし(韓国語に関する知識ほぼゼロ)は英語字幕を参考に字幕を作成していたので、訳がめちゃくちゃぎこちない。しかし時は経ち、最近では字幕よりも自分の耳を頼りに動画を視聴することが多くなった。動画の内容理解に差し支えるような未知の単語などがある場合はその都度めんどくさがらずに調べるようにはしているが、基本問題なく視聴できることが多い。
最近だと「ソンジェ背負って走れ」を観たのでYouTubeでメイキング映像やキャストのインタビューなどをいろいろ漁っている。

③歌詞をわりと瞬時に理解できる!

アイドルオタクとして、韓国語勉強してよかった〜と思う瞬間ランキング堂々の第1位である。ずっと聴いていた大好きな曲の歌詞を日本語訳なしに理解できた時。歌詞のスペルをなんとなく予想できた時。今までただの音としか思えなかったものが、一つの意味を持つ言葉として聴こえるようになった時。最近だとBTSの「Could You Turn off Your Cell Phone?」という曲を久々にしっかり聴き、初めて内容をちゃんと理解することができた。メロディが好みで繰り返し聴いていたものも歌詞の理解が加わるとより一層曲に対する解像度が高くなり、好みが突然変わったりする。

④敬体と常体(タメ口)の区別・使い分けができる!

これは文章などを見た時もそうだし、自分が話す時も一緒だ。
初めましての人には呼称も含めちゃんと尊敬語や丁寧語を使えるし、タメ口に変えるタイミングもたくさん動画で勉強したので見様見真似でやっている。
敬語については後ほど詳しく記述したいと思う。

⑤方言がなんとなく分かる!

ソウルに移住した地方の人は大体方言を直している場合が多いはずだ。そのためかわたしがコンテンツで耳にする韓国語には基本訛りがなく、方言を聞くと違和感を持つようになった。よく知らないアイドルなどのコンテンツを視聴し、ちょっとしたイントネーションや語彙・表現の違いなどから地方出身の人なのか当ててみるゲームなどを一人でやることもある。
昨年は韓国人の友人の出身地を訛りから当ててドン引かれるなどしていた。

ざっくりだけど、現時点での韓国語能力はこの程度だ。学習を始めたのは2019年のちょうど今くらいの時期だったので、このレベルに至るまで大体5年くらいはかかっている。

わたしという人間について

人の数ほど教授法と習得方法があるため、わたしのケースはあくまでもわたしだけがやってみて分かっていることであるということを予め説明しておきたい。
まずわたしは韓国語学習者である前に英語学習者だ。第三言語の習得が第二言語とも関係しているという話を最近耳にしたので一応書いておく。
英語も韓国語と同様「推しと話したい!(^。^)」というなんとも邪な動機で学習を始めたのだが、やっていくうちにだんだん楽しくなり、気づけばわたしの履歴書がほとんど英語に関連するもので埋まるようになった。英語圏の国を旅行したことはなく、留学とワーホリだけ行ったことがあるというなんとも不思議な人生を歩んでいる。
次に、大学では一応言語学を専攻している。しかし、専攻と言えるほど真剣に学んでいるわけではないし、ここで語れるような知識も大してないのでこの記事が教授の元に届かないことを切に願っている。まあ少なくとも他の分野よりは知ってること、堂々と意見を述べられることが多いとは言えると思う。
最後に、わたしは普通に言語オタクである。おそらく過去のツイートやnoteでの発言でキモい部分がたくさん露呈していたことだろう。わたしのどうしても隠しきれない要素の中に「言語オタク」も含まれるのだ。仕方がない。
韓国語学習においても、おそらく気持ちの強さとしては
推しと喋りたい<<<<<<<勉強楽しい‼️‼️‼️
だったんだと思う。

本題に入るまでかなり時間がかかってしまった。以上のことを踏まえた上でわたしの勉強法(読む・書く・聞く・話すの4技能)について書いていく。

リーディング・ライティング

ハングルから始めよう

わたしたちが小学校でひらがなから学んだように、韓国語学習の第一ステップとしてハングルの読み書きは避けられない通過点である。
文字タイプが3種類もある日本語とは違い、韓国語には1つしかないし仕組みもそんなに複雑ではないので5日もあればすぐ読めるようになると思う。
ソースはまあネット上にもたくさん溢れているが、わたしは個人的に本で学ぶのが好きだし本の情報により信頼を置いているので本を買って勉強していた。
さっきハングルは簡単だという話をしたがどれくらい簡単かというと、わたしのハングルの本をチラ見していた友だちがいつの間にか読めるようになっていたくらいだ。もちろんなんとなく程度らしいけど、同じことを日本語学習者がするのは難しいことだと思う。
本を買ってよかったかという質問に関しては、もちろん「はい」と答えたい。ハングルは簡単であると前述したが、発音の変化(流音化とか鼻音化とか)などはやはり日本人である我々にとっては複雑なので信頼できる教科書や先生を見つけるべきだと思う。わたしの場合はそれが個人的に買った本と大学の授業で使用していた教科書、韓国語の先生だった。
ネットで学習するのももちろん否定はしないが、その情報に信憑性があるのかという点については常に疑いを持ちながら使用するのが吉だと思う。

読む練習開始

ハングルを読めるようになったわたしは、次のステップとして実際に文字を読む練習を始めた。世の中には思ったよりハングルで表記されているものが溢れている。駅の名前とか、ちょっとした注意書きとか、メニュー表とか。あえて検索をせずとも目を凝らせば練習問題はそこらじゅうに散らばっている。お金も時間もかからないのでこれはぜひおすすめしたい。日本語もセットで書いてあるので答え合わせもすぐできるし。少しずつ少しずつ、文字から単語に、そして少し文字数の多いものやフレーズ、慣れてきたら文章を読んでみるなど段階を踏んでやっていくと楽しい。weverseなど公式SNSに投稿されるものも使っていいと思うが、少しくだけた表現が多いので初級者用の教科書としては微妙だと感じる。

カナルビについて

便利なものが溢れまくり地球から少しはみ出してるこの世の中で、カナルビ動画ほどケーポップオタクを救っているものはないと思う(あくまでも個人の意見)。かくいうわたしも、ハングルを一文字も知らなかった頃はYouTubeやアメブロに載っているカナルビを読み発音を真似て楽しんでいた。
これを読んでいるあなたが韓国語学習者なら、そしてハングルをまだ読めない段階にいるのなら尚のこと、カナルビはあまり推奨しないという話をしておきたい。お節介は承知である。
一番大きな理由は、外国語の音声を日本語の文字(ひらがなやカタカナ)で表記するのには限界があるからだ。これは韓国語だけでなく他の言語にも当てはまる。他言語話者が日本語を学習する際だって同じことだと思う(例えば日本語のら行が英語の/r/でも/l/でもないのと同じ)。
韓国語だと合成母音やパッチムなどが代表的なものではないだろうか。これらを日本語で表記するのには先ほど書いた英語の例と同じでやはり限界があり、また結局それを作った人の聞こえ方が強く出てしまうものなので正確性もないといえる。
ついでに書いておくと、流音化、鼻音化、濃音化などの規則にもそのカナルビが対応しているのかしっかり考える必要がある。カナルビはもちろん初級者にとっては大変良い入り口というか、第一歩になるが、あまりそこに信頼を寄せすぎると正しい発音が身につかない可能性がある、ということを伝えたい。
別にカナルビの存在を否定しているわけではない。過去にわたしもカナルビを含んだ歌詞動画を投稿したことがある。ハングルを読めなくてもこの曲が大好きで歌いたい人がいるかもしれないし、そんな人たちに寄り添いたいと思ったからだ。
要は自分の目的に合わせて使用を考えてほしいという話で、今回のnoteは言語学習を主題としているのでこの立場で言及したまでだ。

語彙力の伸ばし方について

これは後ほど説明する書く・話すの部分にも関係していることなのだが、言語が意味を持つ音だということを忘れていけない。いつかは自分で理解し、使えるように語彙力も伸ばしていかなければならない。しかし前述したようにわたしは韓国語の資格などを一つも持っていないため、語彙を身につけるための勉強とやらをしたことがない。し、今も別にやっていない。完全に遊び感覚というか、好きなものを好きなだけスタイルで勉強しているので、これに関してわたしが皆さんに教えられることは大してないだろう。ちなみに、これを書きながらふと気になったのでわたしが5年間の韓国語学習(独学85%+大学の授業15%)で身につけた語彙力を調べてみた。結果がこちら。

https://www.arealme.com/korean-vocabulary-size-test/ja/  ここで調べたよ

語彙というものはジャンル分けがかなり細かく複雑なものなので、この数字はあくまでも参考程度に。
また、言語を完璧に身につけるということは母語においても不可能なことであるため(不可能というかそもそも完璧が存在しない)、自分の必要な分だけ、必要な分野の勉強をしていけばいいと思う。わたしにとってはそれが「推しの言葉を理解して自分もある程度書いたり話したりできる程度」だっただけにすぎない。

書くなり打つなりしてみよう

インプットだけで完結できないのが言語の嫌なところでもあり、大事な部分でもある。わたしはあくまでも推しとコミュニケーションをとるということをゴールに韓国語の学習を開始したため、ハングルを読めたところで自分でそれを使いこなせなければ意味がなかった。
書くのは正直未だに超×205苦手である。分かち書きとか、意味わからないし。手紙も韓国人のお世話になった人たち数人と、カンテヒョンに書いたのが全てだ。あとは大学の授業で出される課題で少しだけ…と言っても、エッセイとかは書く機会がなかったので(感想文を2回程度)日本で言う小論文みたいな学術的なものは韓国語で書けない。わたしの現在の実力は、あくまでも韓国人とメッセージのやり取りをしたりちょっとした手紙を書いたりする程度だ。
また言い訳が長くなってしまった。わたしが実践している書きの練習について話さなければ。

インプットあるのみ❗️

筆記のレベルは上記した通りなのでもっとガチガチに勉強したい方にとってはあまり参考にならないと思うのだが、わたしはweverseやツイッターの文章、またYouTubeの字幕/コメント欄などから韓国語の筆記を学んでいる。主に文章の作り方、流れ、またよく使われる単語のセット(コロケーション的な)とかを集中して読むようにしている。あまり良くないけど、悪口を子音だけで書いたりするのもツイッターの本国オタクから学んだ。これを読んでるみなさんはケーポップオタクである可能性が高いと思うので、本国オタクのツイッターアカウントをフォローすることをおすすめしたい。推しの情報+韓国語のインプットが得られるので一石二鳥だ。たまにマシュマロみたいなやつで匿名メッセージとか送ってみるのもありだ(わたしは素晴らしい夢小説を書いてくれる本国オタに想いが溢れまくって2回くらいメッセージを送ったことがある)。
でもこれはあくまでもわたしの経験なので、日記を書いてみるでもいいし、weverseにたくさんコメントを投稿するでもいいし、コンサートに行くたび手紙を書くとかでもいいし、テキストでやり取りできる韓国人のお友達を作るでもいいし、映画とかドラマの感想文書いてみるとかでも、ほんとなんでも、自分に合った、自分が楽しいと思える練習をしてほしいと思う。

分かち書き…

「分かち書きの重要性」が韓国で流行しているのはご存知だろうか。そもそも分かち書きというのは韓国語の筆記におけるスペースの空け方に関するルール(spacingというか)みたいなものなのだが、昨今SNSで流行しているのは、この分かち書き一つ(場合によっては読み方とかイントネーションも含む)によって文の意味が全く違うものになってしまうよ、という内容である。例えばこれとかだと

막 내가 좋냐?(私/僕がそんなに好きなの?)
막내가 좋냐? (マンネ(末っ子)で嬉しいの?)

一文字目と二文字目をくっつけて書くかスペースを空けるかで単語が変わるので文の意味も変わるよね、というものだ。一種の言葉遊びだと考えたらいいと思う。

ちなみに分かち書きは韓国人でもちゃんとできている人がそんなにいないらしく(友人談)AIが直してくれるソフト?アプリ?みたいなのもあるらしい。大学の先生によるとYouTubeの字幕もAIによる自動文字起こしみたいなものを使っているので間違っているものが多いとのことだった。わたしは音楽アプリに載っている歌詞は分かち書きの正確性が高いのではないかと踏んでいるため、綴りも含め筆記に関しては基本そこで学んでいる。それでも迷った場合はネットで調べればある程度はちゃんとしたものが出てくる。
例)못하다 なのか 못 하다 なのかわからない場合、"못하다 띄어쓰기" (わからない単語+分かち書き)と検索エンジンに入れるとすぐ答えが出てくる。
この場合、以下のような結果になった。

「脈略によって書き方が変わるため毎回空白を開けずに書くことは正しくありません。」

教科書ゴリ押し勢のわたしも流石に分かち書きだけはネットにいる先生方にたくさん助けてもらっている。色々なサイトを見比べながらぜひ正しい情報を見つけてほしい。
よく使う表現とかは絶対にすぐ覚えるのでそこまで重く考えなくていいと思う。わたしは資格を取る予定がある上に完璧主義なので現在一生懸命勉強中だ。とほほ。

リスニング・スピーキング

さあここからはわたしが一番得意な聞く・話す部門の説明に入っていく。

リスニング教材は自由に選ぼう

前述した通り、わたしはそもそも勉強が好きでも得意でもないのであくまでも楽しみながら自然に何かを身につけるのが好きだ。好きな人の車のナンバーを勝手に覚えちゃったりするのと同じ心理である。
そのため、わたしのリスニング教材にはかなり偏りがある。インプット源は主にアイドルのコンテンツ、歌詞、韓ドラ、バラエティ番組などだ。そのせいでめちゃくちゃ聞き取れるエリアとそうでないものがはっきり分かれている。例えば「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」というドラマを試聴した際には法律に関する単語を一つも聞き取ることができなかったし、別で勉強とかもしてないので今も覚えていない。ニュース番組もほとんど全く見ないので堅苦しい表現についてもよく知らない。アイドルは基本的に綺麗な言葉を使うので욕설と呼ばれる悪口についても詳しくは知らないし、特に学ぼうと思っていない(有名なものをいくつか知ってはいるが極力使わないようにしている)。
それに対し、自分がよく聞くジャンルに関して(特に日常会話)はマジで問題なく聞き取りができる。恋愛ドラマやテレビバラエティなどは大体使われる表現が決まっている感じがする。それらをある程度は覚えたので他のことをしながら片手間に観ることもある。
わたしはこの偏りについて特に問題視をしていない。楽しく学ぶのがモットーだからである。一時期勉強のために、と思い恋愛リアリティを観た時期もあったのだが、他人の恋愛に興味なさすぎたのと、大の大人の恋愛模様を見るのが普通にキツくてすぐに観るのをやめてしまった。
これを読んでいるあなたも、自分の必要な語彙が使われていそうなエリア、または関心のある内容などを片っ端から見ていけばいつか耳が韓国語に慣れる日が来ると思う。アイドルの生配信とかはカットもセリフもない自然な会話を観察できるので個人的にはいい教材だと感じる。
人で言うと、IU、俳優のキムスヒョン、キムへユンあたりはめちゃくちゃ滑舌がいいのでおすすめ。

慣れてきたら意味や綴りを予想してみる

動画の内容が把握できないほど難しいものはストレスになる。最近のtxtのコンテンツはほとんど全ての動画に日本語字幕がついているので、お気に入りの動画を日本語字幕付きで何度も見返し、大体の内容を覚えたところで字幕をなくしたり韓国語の字幕に切り替えてみたりするのも一つの方法だろう。
慣れてきたら聞こえてきた音からスペルや意味を予想してみるのもゲーム感覚でできて楽しい。それに、テストとかより緊張感がないので間違えてもこれといった衝撃が少ない。
中でも勉強になるゲームとしては、代表的なもので訓民正音(훈민정음)ゲームがある。回答者は子音を二つほど与えられ、それらを使って辞書に載っている単語を答えるというものだ。最初はなんとなくの理解しかできなくでも、勉強を進めながら同じ動画を定期的に見ていくと自分の成長を実感することができるいいゲームだ。意識してコンテンツを視聴するようになると、これ以外にも勉強できる素材はそこらじゅうに転がっている。

スピーキング練習

まじでこの分野は任せてほしい。わたしの韓国語は話す技能に重心がいき過ぎているから。

推しとの妄想会話♡

韓国語で話せるようになりたいけど、練習相手もいないし、かといって通話アプリにいる韓国人に相手してもらうのはちょっと緊張しちゃうし、何から始めたらいいのかわからな〜〜〜〜〜〜〜〜い!という方にぜひおすすめしたいのが、わたしが中学の頃からやっているこの妄想会話だ。まあ簡単にいえば透明人間と一人で会話をするというものなのだが、これが本当にいいスピーキング練習になる。ちなみにわたしがこれを始めた理由は普通に口数が多すぎて常時話し足りないからだったのだが、いつからか日本語だけでなく学習言語でもやるようになり、気がつけばスピーキング練習として自分の中で確立していた。
これの何がいいのかというと、まず相手がいないので話題や場面を自由に設定できることだ。わたしはこれをやりながら何度道端で推しと遭遇し、何度架空の番組でインタビュアーを務めたことかわからない。練習の参加者が自分しかいないのでマンツーマンとかでなくもはやただのマンである。
また、相手がいないので余計なプレッシャーも生まれない。実践のことも考えたらもちろんある程度のプレッシャーも必要にはなってくるのだが、わたしの学習はストレスフリーをモットーとしているのでとりあえずそこは無視している。適当な韓国語でマジで適当に話し続けている。虚無に向かって。
話を途中で終えてもいいし、わからない単語は無視して話し続けてもオールオッケーだ。だってここには自分しかいないから。
わたしはこれを癖のようにほとんど毎日、年中無休で続けている。普通におしゃべりすぎて始めたことなので日本語で話し続けて終わる日もある。そろそろしつこいと思っている人もいると思うが、わたしの言語学習はこのゆるさを売りにしているのだ。

発音はとにかく真似

なかなかの自由形で学習してきたわたしにも、完璧にこなしたい部分がある。それがまさに発音だ。ネイティブスピーカーの定義が困難とされている現代だが、少し古い考えを持つわたしにとってはネイティブによる発音がお手本であり、正解なのだ。これは少し複雑な話題なのでもちろん異論は認める。
ここでも人によって様々な学習スタイルがあって当たり前、ということを前提に書かせてもらいたい。わたしは基本耳で覚えるタイプなので、韓国語の発音は全体的に音で覚えた。韓国人と実際に話すと抑揚や発音をほめてもらえることが多い理由はきっとそこにあるのだと思う。なので実際に発音できて使えている単語や表現でも綴りを知らない、ということが非常に多い。さっき偉そうに語っていた発音の法則についても、ルールというより音で覚えたものがほとんどなのでTOPIKを受験する前にしっかり復習しなければならない。これはまあ、ノートに全部まとめて覚えたい!という人もいるだろうし、綴りとセットで発音を覚えたい!という人もいるだろうから、あくまでも参考までに。何事にも向き不向きがあるので強要はしない。
ちなみに発音練習に関しては話している人の口を見るのが一番いいと個人的には思っている。よくわたしがコンサートのレポで「カンテヒョンの口の形が〜」と書いているが、それはまさにわたしが韓国人の口の動きを習慣的に見てしまっているからだ。本当に気持ち悪いし自分でも変だということは重々承知している。しかし、ドームの大きいスクリーンに映される韓国語母語話者の口に注目しないわけにはいかないだろう。わたしにとってあんなにいい教材はないのだ。しかもリアルタイムだし。
家でもYouTubeで韓国人の口をずっと見つめている。読唇術?ってくらい見てる。おすすめのコンテンツは、ファーストテイクとか芸能人のコンテンツとかの、画質が良くて顔が大きく映るもの。あとはイヤホンガンガン伝言ゲームなんかも、一音一音ゆっくり大きく発音してくれるのでめちゃめちゃ使える。そして動画を見ながら自分でも口を動かしてみる。わたしは家で常にこんなことをやっている。どうです?気持ち悪いでしょう。

エピソードトークで流れや構成を覚えよう

これもまた動画を使った学習になるのだが、教科書に載っていない自然会話を学べるのでこういったものはふんだんに活用したほうがいいと思う。特にエピソードトークについては、導入、接続詞、相槌、質問、登場人物や場面の説明、話の終わり方など、ほんっっっっっとうにたくさんの要素を一度に学べるのでわたしはめちゃめちゃ参考にしている。わたしのスピーキング力は動画で学んだエピソードトークでほとんど完成されていると言っても過言ではないだろう。
これはライブ配信にもバラエティにもたくさんのお手本が存在しているので自分の好きなコンテンツから学んでほしいと思う。大事なのは、ただ見るだけじゃなくて言語の要素(イントネーションとかアクセントとか相槌の打ち方とか話の構成の仕方とか語彙の選択とか)に注意しながら視聴することだ。

礼儀もセットで学んじゃおう

言語を学ぶ上でこれまた大事なのが礼儀である。それぞれの文化圏で礼儀というものは全く違った形で存在しているため、我々も韓国語を学習する身として最低限の礼儀は知っておかなければならないと考えている。
特に韓国は儒教の考えが根強いので、日本より年功序列を感じることが多い。去年働いていたお店でも日本人の友達が覚えたての悪口を3つくらい上の人に言って「お前何歳だよ、何年生きてその口聞いてるんだよ」とキレられていた(二人は仲良しです)。そんなやりとりを横で見ながら、そこでも気にするのってやっぱり年齢なんや、と思うなどしていた。
せっかく韓国語を話せるのであれば敬語も上手く使いこなせる人になるべきではないかとわたしは思っている。これに関しては結構複雑なので教科書を買ったりちゃんとした先生に学ぶことをおすすめしたい。実際にわたしがそうだったからである。
体感的には日本語の敬語とまた違った複雑さというか抜かりなさがあるので、いつか誰かと話すときに失礼のないようしっかり学ぶべきだとわたしは思っている。またこれも個人の感想にはなってしまうが、韓国は日本と比べると若者が使用する敬語がかなり徹底されているなと感じる。例えば古のTODOであったこの場面。

「すみませんでした。ご覧になってますか?」

これを視聴していた当時のわたしはちょうど韓国語の敬語を習いたてだったため、見た瞬間非常に感動したのを覚えている。
カンテヒョンが!!!!とっても綺麗な敬語を!!!!!!と思った。
※보고 계시다 は 보고 있다 の尊敬バージョン
ここでは事務所の先輩に話しかけているため「見てますか?」じゃなくて「見ていらっしゃいますか/ご覧になってますか」みたいな表現を使っているカンテヒョンにめちゃめちゃ驚いたし、これが大体の韓国人はできているということに気づいた今でも、こういうのを発見するとひどく興奮してしまう。
例えばコンサートのメントでも韓国語になった瞬間みんながガチガチの敬語で話しているのがわかると、うちらに対してまで礼儀正しい〜〜〜と思うし、変な距離感を感じて嬉しくなる。
わたしは彼らと違ってまだまだ学習段階にいるけど、いつかきっと、抜かりない敬語や尊敬語を覚えたるかんね!!と思いながら練習している。
練習方法は先ほどの会話練習とほぼ変わらない。見て真似する。自分のエピソードトークで使ってみる。以上だ。これに尽きる。

通話アプリについて

通話アプリに関しては一週間ほどしか使ったことがないので話せることは少ないのだが、韓国語に自信がついてきた!誰かと話してみたい!でも友達がいない!みたいなときには便利だと思う。実際にわたしも色々な韓国人と話せて嬉しかった記憶がある。ただ出会い厨が多くてキモかったのでやめた。使うのはいいと思うが、どこにでもキモい人間はいるのでそこだけは自己責任で。

最後に

大学に出すレポート以上の文字数を書いているのだが、こんなものを最後まで読んでくれる人はいるのだろうか。と思いつつも、もしかしたら誰かの役には立てるかもしれないので最後まで書き切ろう。
わたしが今日までの5年間でやってきたことをひたすらに書き殴ってみただけのnoteになってしまったのでまとまりはきっとないと思う。そこはまあ素人なので。
最後に、わたしが言いたいことだけを箇条書きで伝えておく。

  • 言語の学び方は人の数ほどある

  • 教え方も然り

  • 自分の目標や目的に合った学習を

  • 全然お金かけなくても学べる

  • 日本にいながらで十分

  • わたしは変わった人間なのでマジで参考程度に

  • 各々のやり方で楽しく学習しよう!

今回はわたしの私利私欲noteにお付き合いいただいてありがとうございました。この記事、ならびにわたしのやってきたことが外国語を学習する誰かのためになればそれ以上の喜びはありません。
追加で質問などあればツイッターのdmやマシュマロでお待ちしてます。♡

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