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昔ながらのオムライスに辿り着くために

こんにちは、ただしです。
プロトアウトスタジオというスクールで、プロトタイピングの勉強をしている学生です。
オムライスクエスト、というテーマでCampfireでクラウドファンディングに挑戦します。


オムライス指数

オムライスクエストとは、昔ながらのオムライスを探索することです。

探索をするきっかけとして「オムライス指数」というものを考えだしました。これは、この駅の指数は25、というように駅を基準に設定されるものです。

その定義はこのようになります。

そして、今回はそのプロトタイプをLineBOTとして作成しました。
Lineに、例えば「新宿駅」のように駅名を入れると、オムライス指数とその根拠を返してくれます。

指数の算出方法

パラメータには2種類あります。

  1. 数値として取得可能なもの

  2. 感覚値として設定するもの

今回のプロトタイプでは、以下のようになっている。

1.数値として取得可能なもの

  • 喫茶店の数

  • 町中華の数

2.感覚値として設定するもの

  • 古い商店街の存在感 (shoutengai)

  • 道が入り組んでいる度合い (michi)

  • 飲食店に限らず古い店が生き残っている度合い (furui-mise)

  • 古いショーケースや食品サンプルが飾ってある店の存在感 (shoku-sample)

以上の6つのパラメーターを元に、計算している。

1.については、Google Map Places API を使って、指定した駅を中心に半径200m以内の店の数を取得している。
喫茶店については、type="cafe"として検索するが、スタバ等は入れないようにするために、keywork="local"というキーワードを追加している。
また、町中華については、type="restaurant",keyword="町中華" としている。

2.については、GPT-4oを使って感覚値をその根拠とともに入手している。
プロンプトはこんな感じ。

あなたは日本の町の懐かしさを評価する専門家です。駅名「${stationName}」に基づいて、
以下の4つの要素を0から10のスケールで評価し、それぞれの理由を述べてください:
    - 古い商店街の存在感 (shoutengai)
    - 道が入り組んでいる度合い (michi)
    - 飲食店に限らず古い店が生き残っている度合い (furui-mise)
    - 古いショーケースや食品サンプルが飾ってある店の存在感 (shoku-sample)


この6つのパラメーターは各10点満点で、合計60点満点になります。

いくつかの駅で算出してみました。

名古屋駅 29
鎌倉駅  39
海老名駅 25
大和駅  28 - 30
三ツ境駅 24
瀬谷駅  27
中央林間駅 17
鶴間駅  24
青葉台駅 24

この中だと、鎌倉駅が最も高く、39点です。
以下、詳細情報です。

オムライス指数: 39
鎌倉駅周辺の喫茶店の数: 39件
鎌倉駅周辺の町中華の数: 15件
shoutengai - 得点: 8, 根拠: 鎌倉は観光地として有名であり、古い町並みを楽しめる商店街が多く存在します。小町通りやその他の小道には、伝統的な店舗が並んでおり、観光客が訪れるスポットとしての魅力があります。
michi - 得点: 7, 根拠: 鎌倉は古い街並みが残っている場所が多く、狭い小道や入り組んだ路地が多く見られます。これらの道は歴史を感じさせ、観光客にとっては探索心をくすぐる要素があります。
furuiMise - 得点: 9, 根拠: 鎌倉にはしっかりと維持されている古い店が多く存在し、鎌倉彫や和雑貨などの伝統工芸品を販売する店が今も営業を続けています。地元の人々と観光客の両方に支持されています。
shokuSample - 得点: 6, 根拠: 鎌倉の一部の飲食店や土産物店では古いショーケースや食品サンプルが展示されており、懐かしさを感じることができますが、全体としての数はそれほど多くはありません。最近では新しいデザインの店舗も増えてきています。

喫茶店や町中華の数も多く、感覚値の各項目も高いです。これはかなり期待ができます。

次に大和駅(小田急江ノ島線)が高かったのですが、どういうわけか、町中華の数に揺らぎがあって、28または30という結果になります。

オムライス指数: 30

大和駅周辺の喫茶店の数: 6件
大和駅周辺の町中華の数: 17件

shoutengai - 得点: 7, 根拠: 大和駅の周辺には昭和時代に栄えた商店街が点在しており、その名残が色濃く残っている。シャッターが下りた店舗も一部見られるが、昔ながらの八百屋や洋品店が存在し、ローカルな雰囲気を醸し出している。
michi - 得点: 8, 根拠: 大和駅の周辺には昔ながらの住宅が密集しているため、細い道や複雑に交差する路地が多く、迷路のような楽しさがある。このような道は過去の生活の影響を大いに受けており、町の歴史を感じさせる。
furuiMise - 得点: 6, 根拠: 近年、新しいチェーン店が増えてきた一方で、大和駅周辺には地域密着型の老舗がいくつか残っている。古い文房具店や和菓子屋が健在で、ノスタルジックな雰囲気が楽しめる。
shokuSample - 得点: 5, 根拠: 商店街の一部では古びたショーケースや食品サンプルを飾る店が見受けられるが、全体的には少なくなっている。過去の風景を垣間見ることができるが、店舗数は限られている。

実際に大和駅に向かう

オムライス指数に従って、大和駅に行って駅周辺を探索してみました。
それほど大きな駅ではないのですが、再開発が徐々に進んでいます。それでも商店街もいくつかあり、昔の佇まいを残している場所もあります。


ただ、30分以上歩き回りましたが、候補となるお店はほとんど見つからず、この2軒ぐらいかなと。
そして、様子から推察するに、どちらもオムライスは無いと見ました。

古そうな町中華
純喫茶フロリダ、その下が商店街になってる不思議な建物

しかたないので、純喫茶フロリダに入って、オムライスを頼んでみましたが、やっていないとのこと。

ということで、これで我慢という結果に。


古い喫茶店定番のナポリタン

ケチャップの味がすごかったです。

ということで、今回のクエストは失敗に終わりました。
オムライス指数のパラメーターに関しては、生成AIが出してきた感覚値は概ね自分も同じように感じましたが、数値の方がかなり違っていて、ローカルな喫茶店も町中華も数件といったところだと思います。飲み屋がとても多い印象でした。

改善案

どちらかというと、数値の取り方を改善した方がよさそうです。店は閉店しているものも入っている可能性が高いので、それを除くような検索の方法を考えます。
感覚値については、結局相対値になってくるので、さまざまな駅の情報が必要だと感じました。例えば、道が入り組んでいる度合いについては、大和駅周辺は8点になっていますが、ちょっと高すぎるような気がします。
しかし、自分で得点を付けるとしたらどうなるか、入り組んでいる感覚をもう少し言語化した方がよいのではと思いました。

今後もオムライス指数を改善し、クエストを実施して精度を上げていきたいと思います。

Line BOTとオープンチャットの紹介

ここで上げているLine BOTは次のQRコードから使えます。

オムライス指数を返すBOT

また、昔ながらのオムライス探索に関する情報共有の場として、Lineオープンチャットを作りましたので、こちらもご紹介しておきます。

オープンチャット「昔ながらのオムライスが食べたい」

昔ながらのオムライスが食べたい

よろしくお願いします。

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