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Fender Mustang 76年製

池袋の某楽器店で一目惚れし、必要性もリセールバリューも考えず、148000円にて購入。
現在は手元にあらず。

塗装が上塗りされたような痕があって、安かったのもある。
上塗りされたところ以外はびっしりクラックが入っていて、貫禄はあった。

重さは、3.5kg前後だったかな。70年代後期のムスタングとしては珍しく軽い方だったが、個人的にはちょっぴり重めだった。
余談だが、77年製のムスタングをよく中古で見かけるのは、日本にムスタングが流通するようになったのは77年からだったからだとか。

とにかく見た目はかっこよくて好きだったが、音は私がムスタングに期待した音ではなかった。決して嫌い音ではなかったけど。

友人が遊びに来てくれた時に、彼が所持している73年製のムスタングを持ってきてもらってヴィンテージムスタング比較会をしたことがある。本機は音が太く扱いやすくはあったが、僕がムスタングに求めていた軽快でコロッとしたサウンドではなかった。73年製の方はまさにムスタングサウンドで交換して欲しいくらいには、好きなサウンドだった。

また、Squier Vintage Modified Mustangも所持しているが、皮肉にもSquierの方が音は73年製ムスタングの軽快さに近いものがあった。ちなみにSquierのムスタングのピックアップはダンカン製だった。

ヴィンテージギターは、何かともてはやされているが、何本所持しても心の底からこれ絶対手放さない!となったことがない。

結局、自分にとってギターは道具以上の価値はないし、付加価値で道具として価値以上の価値が付いてしまっているから、ギターを減らそうとすると、価値はつかないけど便利なギターに負けて、ヴィンテージギターは売ってしまう傾向にある。

新しいオーナーは、本機の音の太さを気に入っていると話していたので、何よりだ。
僕より大事にしてくれそうな人の元に嫁いで行ったので何よりだ。

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