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【YOKOHAMA路上観察雑記】慌て蓋めく

YOKOHAMA路上観察学会例会が100回を超えたことをきっかけに、路上観察ローカル版の話を始めます。2016年に有志が集まり市内を巡る観察会を初めて開催しほぼ月例で観察会を実施。毎回その場の発見を楽しもうということで路上の記録は気ままなものばかりでした。振り返ってみると記録に残しておきたいこともあるのでここに書き起こしておくことにします。


丸ハマ幹線下水 蜘蛛の巣文様

第一回は「横浜の蓋(ふた)」から始めます。
路上に注意を払うと多数の蓋が存在することに気づきます。
この蓋、地下への入口です。代表的なものが「マンホール」、日本語では直訳の人孔と呼ばれています。マンホールは世の中かなりの人気で「マンホーラー」なるマニアック層が手厚く全国を巡回する<集まり>もあります。
マンホールは殆ど鉄製(鋳物)なのでこれも<鉄系?>の魔力があるのかもしれません。
ここでは全国区のマンホールの話はしません。あくまで横浜ローカルエリアの路上観察アイテムとして紹介します。
実は!
路上の蓋にも地域個性、地域差がかなりあります。地域おこしにこのマンホールデザインを活用している自治体も多くあります。
横浜にしか無い横浜関連の「蓋」のお話をしたいと思います。

共通は横浜市章「ハママーク」だ。顔に見立てることもできる(笑)
ハマ菱とも呼ばれている市章

■人孔
マンホールは大きく分けて「上水道」「下水道」と「その他」に分けられます。
その他には電気・ガス・通信・警察・鉄道 などいろいろあります。地域差がはっきり出るのが下水道用に設置されたマンホールです。上水道(水道)は広域で管理している地域も多いので県単位であったりします。一方下水道の管理は市町村単位が多く路上に自治体オリジナルが多く存在します。
また、水道の場合、途中でメンテや工事等で仕切り止水する必要があるので「仕切弁」「止水栓」が多数設置されています。圧倒的に「上下水道」が路上を占有しています。

道路舗装模様に合わせたマンホール
止水栓

横浜市域だけでも「上下水道用の蓋」は300種類を超える種類が存在します(筆者確認レベル)。
まさか!と思われるかもしれませんが用途・サイズ・デザイン・表記フォントにも差異があり探し始めるとかなり!これはこれでマークハンティングとして奥が深い!
正式ではありませんが確認したことがあります。
「用途別なら確認していますが、デザインまでは」ということでした。マンホール百科作りたい!
ただ、路上観察はハンティング(捜索)するのでは無く観察が目的です。追求は<ハンター>にお任せします。
捜索と観察どこが違う? 
路上観察の目的は<観察> 何を観察するのかは参加者それぞれ自由です。というか、ざっくり路上を眺めながらその街の記憶を辿る 感じかな。
【ご注意】
マンホールが気になると「下向き人生!」が始まります。くれぐれも車両・歩行者に注意して散策してください。
本日はここまで。

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