漫才 「なんでやねん」
A:お前の前世を見てやろう。(両手で三角を作りそこから相方を覗く)なるほど、壊れかけのレディオ
B:俺前世で徳永英明さんに歌ってもらえるような題材だったんだ。もう現世になってるってことはレディオ、壊れたんだなあ。
どうも、コンクリートパーマ(任意のコンビ名)です、よろしくお願いします
A:しゃっす!
B:部活すぎる
A:帰宅部だったからそういうの染みついてんだよね
B:うわ~ありふれたボケですよ
A:ありふれたボケをお前のセンスあふれるツッコミワードで笑いどころに変えろよ!!(相方の髪を一本抜く)
B:羅生門のババア!?!?カツラ作ろうとしてない!?
A:(口笛を吹く) いいじゃん!それだよそれ~(相方を両手で指さす)
B:やりにく~~~ 最悪やわ、自意識過剰やから「あら!あの人自分のセンスをひけらかしたくて漫才やってるのね、ボケをたててあげなくちゃだめよね~」ってボケ尊ツッコミ卑の考え方持ったしょうもないやつに言われんの我慢ならんねん。これから自分を出さないように「なんでやねん」しか言わんようにするわ
A:ボケ尊ツッコミ卑......?
B:(ただ前を見ている)
A:ボケ尊ツッコミ卑............?
B:(ただ前を見ている)
A:うわ、コイツマジで喋らん気やん。ヤバ。なんとかしやな。
え~~、(手を上げる)嫌な子供「ねえねえひこうき雲ってなんでできるの?飛行機の自己顕示欲~?」 (相方の方を見る)
B:(ただ前を見ている)
A:どうしよ… あ~そっか!!「なんでやねん」は言うらしいから「なんでやねん」狙いのこと言えばいいんか、たしかにさっきのは別になんでやねんではなかったからな。
あ~、洗濯する前にアイロンがけしてま~す!
B:なんでやねん!
A:(ちいさくガッツポーズ)いや、うっっっれしいもんやね……愚かだから失わないと大切さに気付けないんだよなあ。ボケ担当じゃなくて愚か担当と名乗るようにしよう。まあこの調子でいけばいいと分かった。なるほどな。
さっき寿司屋でシャリだけ食ってきたわ!
B:なんでやねん!
A:よしよしよしよし
眠たいんで森、燃やしてきま~~す!!
B:(ただ前を見ている)
A:え!?!?!?なんで?睡魔と森林放火、因果関係なくない!?!?ウソ!?なんでやねんじゃないのか!?ちょお、もう一回言ってみようかな……
眠たいんで森、燃やしてきま~~~~~~す!!
B:(何も言わない)
A:森を燃やすことに疑問を抱いていない!?相方、森林破壊推奨放火魔の思想持ってたんかい……怖いから解散を視野に入れようかな
B:なんでやねん!
A:妥当やろ。ただコンビを続けたいという意志が彼にあることが分かって嬉しいのでかえりま~す!!ありがとうございました!!(手を振って走り去る)
B:(深々と礼をし、退場)
カッコいい剣とか買いたいです