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Pixiv Fanboxの日記の流用で申し訳ない

このイラストは「ユンヒへ」のコメント用に描いて没になったバージョン。子供の前でタバコを吸う母親の姿を描いたけど、世の中の人がどう思うか、私が迷惑を被ってしまうから、などで没になってしまった。昨今の世の中はとっても複雑になってしまったからしょうがない。特に文句もない。でもせっかく恰好良く描いたからこっそりと見ていただきたい。供養ってやつか。

大学の成績付けや入試、入学前プログラムなんかがあって最近はバタバタしてた。年度末は雑務が多くて大変だ。他の教員の方はもっと役割が多いから私なんかは軽い方。今はまた漫画を描いている。ここ最近なんだか元気がなくて絵を描くのが辛かった。漫画を描くのも辛かった。でも思い直して描いている。他に何ができるだろうか。時間は短い。昨日、一度は絵を見たいと思っている日本の画家の青木繁の、母に宛てた手紙を読んでいた。青木が肺結核で28歳で亡くなる少し前に書いた手紙だ。私は非常に才能のある画家だと思っている。高校の教科書にあった黄泉比良坂(よもつひらさか)という絵が心から離れなくて好きになったが、若くして亡くなってるので作品は少ない。黄泉比良坂は20歳そこそこの作品だった。手紙は長く切なく無念が滲み出ている。漫画やイラストより絵画が好きで高校生の頃はバイトで稼いだお金を握りしめてたくさんの展示を見た。心が震えたのはロートレックの素描群。圧巻だったのはダビッドのナポレオンの戴冠式。高校生の私はナポレオンの隣に立ち、絵の端から端までをゆっくり歩いた思い出がある。それとミュシャのスラブ叙事詩。昨年見たレンブラントの36歳の自画像はあり得ないほどの上手さで、同じジャンルで絵を描いていなくて良かったと安堵するほどだった。どんな努力をしてもあそこには辿り着けない。百回生まれ変わってもどうにもならない神の領域だった。クリムトは55歳でスペイン風邪で亡くなっている。あとどれくらい私に時間があるかわからないけど、健康に留意しつつ、秋の沈む太陽を追いかけるくらいの早足で生きねばならないと思った。

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