恋愛依存症って本を読んでる

朝息子とガンズ&ローゼズのノーベンバー・レインの話をしてた。それで今日は一日ガンズ&ローゼズを聴いていた。全然関係ないけど、ローリングストーンズのペイント・イット・ブラックは原曲が良すぎてカバーする人がいないんだろうなって話をしてた。ガンズ&ローゼズは偉大だって今日一日中思ってた。すごい。本当にすごい。凄すぎて今日描いてた漫画の作画がよく進んだ。

昨日は久しぶりに美容室に行って、どうせ時間がかかるだろうからとKindleで本を読んでいた。恋愛依存症ってタイトルの本だ。ちょうど半分読んだところ。身につまされることが多い。恋愛の部分にじゃなく、依存の部分にだ。どうして人は「それ」から離れられないのか、その離れがたい気持ちはどこからくるのか。恋愛依存という本だから「それ」っていうのは恋愛なんだけど、いろいろなものに置き換えられる。読めば読むほど悲しく、身を切られるように辛い。子離れできない私には耳が痛過ぎる。依存には安らぎがない。幸福とは退屈で、つまらない。だからいいんだ。熱情が欲しければ何かを作るか、ホビーに打ち込めばいい。フォレスト・ガンプという映画に出てくるジェニーという女性は本物の愛を求めて彷徨い続ける。どれほどフォレストが彼女を想っても、彼女にとってフォレストは退屈で魅力のない存在なんだ。きっとジェニーは運命の出会いを信じている。運命の出会いとはなんなのかが恋愛依存の本には書かれている。一目惚れや運命の出会いは酷く悲しい仕組みで起きるそうだ。本の云うことを鵜呑みにするわけじゃないけど、読み飛ばせない事柄ばかりで気が重くなり、悪夢を見そうで寝る前に読めない。フォレスト・ガンプに出てくるダン中尉は軍人の家系で、戦場で死ぬべきと思っていたのに、おめおめと生き延びてしまった。そんな彼がいつしか友を得て神様と仲直りをする。人生をやり直すのに遅過ぎるなんてことはないんだ。恋愛依存とダン中尉は関係ないけど、人はなぜ何かに囚われるかが分かれば、少しは生きやすくなるのかななんて思う。私の父は肺がんと分かってしばらくはタバコを吸っていた。父の病院に付き添っていたある日、父と二人で昼休みに差し掛かった無人の待合室で、ぼんやりと、見るともなしに禁煙についてのビデオを見ていた。父が隣にいて、ただ黙って二人で座っていただけど、この時間がずっと続けばいいと思った。やがて父はひっそりとタバコをやめた。そして死ぬまで吸うことがなかった。母が亡くなる数ヶ月前にも似たことがあった。お酒が原因で体を壊して、もう飲めなくなるくらいあちこち悪くして、そんな中で突然電話をかけてきたことがあった。病院に行って治療を受けていると云い、ちょっとだけ貯金も始めたと云った。生まれて初めて貯金をしたのかもしれない、1万円だか2万円だか貯めたんだって子供みたいに嬉しそうだった。よかったじゃないって云ったと思う。しばらくしたら母からまた電話があって、熱を出して病院に行ったから貯金がなくなってしまったと悲しそうだった。また貯めればいいよって云ったと思う。それからしばらくして母は亡くなっちゃったけど、よりよく生きようとするのに遅すぎることはないって思う。本はまだ半分残っている。自分にとって不都合なこともたくさん書いてあるから読み進めるのは気が重い。でもKindleで本を読むのは楽しいことだと分かった。これが終わったら華麗なるギャツビーの続きを読もう。

家族とやりたいことがある。息子をアヴェンジドセブンフォールドのライブに連れて行くことと、オアシスが再結成する日が来たら、息子と娘を一緒に連れて行くこと。大したことない願いだけど、ずっと夢に描いてる。大したことないことほど叶えるのが難しいんだ。

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