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人生の数だけ存在するもの

全国5000万 2日目のカレーファンの皆様こんにちは。
緊急事態宣言が解除され少しずつ日常生活に戻るべく歩みを進めていると思いますが、相変わらず音楽業界は大変です。
外出自粛期間中はライブはもちろん出来ず自宅で練習か作曲か食事を作るくらいしかやれる事が無かったので、みるみるうちに自炊スキルが上がってゆくのでした。
最初の頃は何となく作っては失敗するというのを繰り返してしまい、まあまずはレシピと言う説明書をきちんと読むと言うことを学びました。ただレシピと言うものは細かい説明の曖昧な箇所が多く、何かと言うと調味料の「適量」「お好みで」などと量の指定がされる。それが知りたいから検索したんじゃないか。そんな表現で美味しく作れるなら、とっくに料理の道に進んでるってば!ううう。勿論慣れもあるのであろう。どのくらいの量でどのくらいの味になるのかを掴むまで繰り返すと言うのは、例えば楽器の演奏でも同じだ。
一万時間理論と言うのがあって、誰にでも一万時間その為に時間を割いて訓練すればプロになれると言うもの。一万時間料理を頑張ると言うのも、これがまた気が遠くなる話し。とは言えそれだけではあるラインから上には行けないと言うのが持論です。そのラインを越えるためには、自分の積み重ねや持っている感覚を根拠にした自信を持つ事、実際演奏や作曲においても重要な事です。僕もいい年齢になるまでこれが手に入らなかったので、相当な足踏みをしていたように思います。勿論、今だってしっかり掴めているわけでは無いのですが。日々の練習の理由の中に、自信を持つ事ためと言うのは決して小さくない1項目です。
何が正しいのか?どの道に進むべきなのか?
どの生きる道を選んでいても、必ず毎日ぶつかる壁。
どんな訓練が正しいのだろうか?何を学ぶ?何から感じる?この人生は正しいのか?人の評価は?生きる為の糧は?いつまで走り続ける?
考え悩み辿り着くはずもない答えを求めて夜の街を彷徨う。

その立ち塞がる大きな壁、それが「適量」

この適量を掴む為に、どれだけ挑戦し失敗し迷い彷徨い続ければ良いのか。
そんな挫折の日々の中、やっとヒントを得たのです。
ある料理のレシピの中に、遂に見つけたんです。
Cut into bite-sized pieces、つまり日本語では「ひと口大に切る」。
ひと口で食べやすい大きさと言うのは人それぞれ、つまり人生の数だけひと口大の種類があると言うことなのだ。
人の評価は勿論のこと自己評価ですら客観的に見よう見ようとしてしまうばかりに、自分の心の声に耳を傾けようとしていなかった事に気付いた。
俺のひと口の大きさは、俺にしか分からない。
大きさを測ったところで、本当の答えは心の中にしかない。
それに気付いた事が出来たのが、外出自粛による自炊生活を続けた事による最大の収穫だったと言えよう。
今日もトマトのオリーブオイル漬けを仕込んだが、切る大きさにも迷いが少なくなってきた。
先日のポンすけの配信ライブでも、演奏にかなり反映したのではないかと思う。
自宅では「ミュージカル憂国のモリアーティop.2」の作曲にかかり切りだが、心の声と向き合うと自然と湧き出るメロディがある。
生きる営みの中で一際重要なのが、食事を作り食べる事だと思う。その中にこんなにも大きな気付きが有るとは。。。

まだまだ続く人生に置いて、常に頭に置いておきたい大切な言葉が増えました。
「ひと口大は、人生の数だけ存在する」

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