60歳過ぎてからアイアンマンになれたおじさんの記録

はじめに
2022年8月に、アイアンマン コペンハーゲンで完走してアイアンマンになれました。62歳でした。制限時間ギリギリでした。とりあえずそういう人もいるという事で、自分のメモも兼ねて記録を残しておきます。noteの使い方も良く分かってないので、ダラダラ書きます。
ここまで
53歳で沖縄単身赴任ついでにフルマラソンを始める。
57歳でサブ4。マラソンのコーチの専門がトライアスロンだったので、トライアスロン始める。
58歳初レース(スーパースプリント)、初オリンピックディスタンス。
59歳初ミドル、セントレア。
60歳、宮古島トライアスロンの抽選に当たるも大会が中止。
フルマラソンの記録が、サブ4直後をピークに落ちてきているので、加齢による体力の低下を実感。そろそろアイアンマンに挑戦しないと、この後完走できないのではないかと思い、コロナが収束するだろうと勝手に予想して2022年のアイアンマン コペンハーゲンにエントリー。
コペンハーゲンを選んだ理由
・仕事の関係で長期休暇が取れること。最悪コロナで帰国が遅れても対応できること。
・コースのアップダウンが少ないこと
・日本から行きやすいこと

コペンハーゲンの様子
1日目
日本からフランクフルト経由でコペンハーゲン入り。
タクシーは、ネットでバンを予約しておいた。自転車のケース(手作り)が入るが心配だったけど入った。ホテル入り。
朝の10時くらいで、チェックイン出来ないかもと思っていたけど、何事もなくチェックイン。ホテルに荷物をおいて、会場にレジストレーションに向かう。地下鉄の切符の買い方が分からず、少し高い切符を買ってしまう。
レジストレーションに並んだら、前に日本人のご夫婦(加藤さん)がいたので話をする。スイムのタイムを申請してキャップをもらう。一番遅いグループにした。後で加藤さんに聞いたら、少し速めのグループにしても大丈夫だし、スタート時間が早くなって安心するとのことだったが、今更変えてもらうのも面倒なのでそのままにする。ショップで少しアイアンマングッズを買ってホテルに戻る。自転車を組み立てて、市内を少し走ってくる。途中で、車のミラーにぶつけられるというアクシデントがあったが、大事にするのも面倒なので大丈夫と言ってその場を去る。
2日目
試泳が出来ると書いてあったので、会場に向かう。場所が今ひとつ分からなかったが、ウェットスーツを来ている選手に聞いて教えてもらう。
普通の人が泳いでいる場所なので、別にこの時間に来なくて泳いで平気だった。水温20度、少し冷たいがまあいつもの装備で対応できる範囲。
3日目
バイクチェックイン。
アスリートガイドには色々細かく書いてあって、ヘルメットの規格が少し心配だったけど、現地ではほとんどノーチェック。バイクを止めて、ラン用のバッグとバイク用のバッグを預ける。ラン用は、夜にT2に移動してしまうので、念入りにチェック。バイク用は、レース当日もアクセスできるので少し安心。
ホテルで補給食のおにぎりを作る。
地下鉄の切符を買っておく。レース後の日程も考えて3日券にした。
4日目
レース当日。緊張して早く目が覚めたのでそのまま出発。少し早いからかそんなに混んではいないが、ほとんどはアイアンマンの選手関係者。
バイクチェック、バイクのバッグにおにぎりを入れておく。
加藤さん夫妻は、スタート時間が早いので先にスタート。自分は最後にスタート。最後のグループでも、目標タイム別になっていたけど、ここは一番速いグループに並ぶ。予定時刻より5分程早めにスタート。
スイム
最初だけ少し冷たい以外は大丈夫。1周で3.8Kmなので、ブイが遠くて良く見えないが、周りの選手と同じ方向に泳ぐ。頑張っても速く泳げないので、たんたんといつものペースで泳ぐ。1時間40分でスイムアップ。実力より早い。コースが少し短かったのだと思う。
T1
着替えて、おにぎり食べて、バッグを回収ボックスに入れてバイクへ。
バイク
90Kmを2周。前半が海岸沿いのフラット、後半がアップダウンの丘陵地帯。最初の足切りが1周目の最後。アップダウンのところでどれだけ遅れるか分からないが、いつものペースで行く。途中から2周目の選手に抜かれ始めるので、邪魔にならないように右側を行く。アップダウンが思ったより脚にくる。まだ1周目なのに大丈夫か?と思うものの、1周で足切りに会うのも悲しいので多少無理しながら行く。1周目OK。2周目は、もう遅い選手しか残っていないので、前後にほとんどいない。10分に1回抜かれる位な感じ。とりあえず2周目前半のフラットコースを淡々と進む。1周目と同じペースでいけば、足切りには(ギリギリ)かからない筈、と思いながら進むが、2周目の方が遅くなるので、残り時間と距離を計算しながら進む。120Km、150Km、160Kmとなんとかクリア。これで残りはバイクの最終ポイントのみ。ここで、作っておいた目標タイムのメモに、最終ポイントの制限時間がちゃんと書いてないのに気づく。ここまでは、道路の閉鎖のためのクローズ時刻が書いてあったが、180Km地点は、スタートからのレース時間が足切り基準なので、基準が違っていた。思い出せないので、とりあえず頑張ることにした。ランに脚を残しておいても、その前に足切りになったら意味がない。出来る範囲でスピードを上げて走る。結果は、7時間20分。
スイムとT1入れて9時間15分くらいで、足切りが9時間30分だったので、15分位の余裕
ラン
レース前の計画はキロ7分、5時間の予定。しかし、あっというまにキロ7分を超えてしまう。全体の制限時間が15時間45分で、ランの残りは6時間以上あるから、普通に考えたら大丈夫なはずだけど、だんだん遅くなるのが不安要素。それでも脚が攣ったりしたら止まってしまうので、無理せず走る。
もう最後の方なので、エイドが片付けは始まるし、観客も減ってくる。精神的には辛いけど、それでも残って応援してくれる人達もいるので、そこで耐えて頑張って走る。最後の1周の折返し(残り5キロ位?)まで来ると、もうゴールできるだろうと思えてきた。ゴールに近くなるとMCが聞こえてきて、元気になってくる。ゴールの2Km前くらいに一人抜かれたけど、あとはほとんど選手がいない。レッドカーペットに入るときに、前に2人いるのを確認して一旦止まる。後ろから来ないのを見て、自分1人になったのを確認してレッドカーペットに進む。この時間でも、レッドカーペットの周りで応援してくれる人はまだたくさんいて、ハイタッチして進む。明かりが眩しい。ゴールーーー。自分の名前が呼ばれた筈だけどほとんど記憶がない。メダルをもらって、恒例のゴールの記念写真を撮る。ああ、アイアンマンになれたんだ、と感動。
もう最後に近いので、ゴール後の会場の食べ物もなくなっていた。
フィニッシャーTシャツをもらい、メダルに刻印してもらって会場を後にする。この後、バイクとバッグをピックアップしてホテルまで歩いて帰る。


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