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こんな小説知りませんか

雑談をしていて、スポーツクラブあるある話になった。

平日の昼間のスポーツクラブは大手チェーン店も自治体の第三セクター運営の施設も、高齢者の社交場だ。

高齢者といっても介護や子育ての手が離れた、あるいは忙しい合間を縫って息抜きと運動習慣の動機づけに来ている五十代パート主婦や、定年退職後の暇つぶしとやりがい探しをしている六十代、この世の全てのやることリストから解放された黄金期の七十代(この層が主)、多少危なげであっても車を操り、医者やサプリの世話になりながらも体力維持、筋力向上を目指して通う元気な八十代までレンジが広い。

無料体験に出かけると、必ず食う先制パンチ

そこはあなたの場所じゃない

それは、使いやすい高さにある無料ロッカーであったり、らくらくエアロビクスのインストラクターの眼前のポジションであったり、プールに備え付けの温泉風呂の印もない誰かの定位置だったり色々だ。

そんなこと誰が決めた?

と言い返してやろうと思ったけどやめておいたよ(パンクブーブー風に)

睨まれると後が怖いのだ。

具体的にどう言うふうに後が怖いのか?
逆らうと何が起こるのか?
よくわからない。
よくわからない得体の知れない恐怖だ。
トイレの花子さんやダイダラボッチみたいな、誰も出会ったことがないのに語り継がれる都市伝説かも知れない。
見えないけれど、あるんだよ、
座敷童のようでもある。

仮に逆らって仕返しをされないにしても、そんな非常識を堂々と言ってくるだけで充分怖しい。
脳の構造を疑う。
できるだけ関わるのを避ける。(それの取り巻きも含めて)

さてここからは私が一人で考えたことだ。

その手の人はたぶん、スポーツクラブの高齢者以外にもそこここにいると思う。
会社にも近所にも学校にも。

それなりに結婚して子どもが居たり、普通の人生を送っている。と思う。
聞いてみたことがないから本当のところはわからない。
そんな人たちが主人公の小説やテレビドラマや映画はあるかしら…

この手の"ちょっとやな人"は、テレビドラマにはしばしば登場するがたいてい、真っ当な主人公を際立てるためにことさら悪趣味な人物に描かれる。
ここまでの奴はおらんで?と庇いたくなるくらいに。
まあ、ドラマだから仕方がない、わかりやすくしないとね。

小説ではどうか。
私の読書量ではとうてい知り得るはずはないのだけれど…

悪党というほどではなく魅力的な人物とは言えないだろうから、ヒロイン、ヒーローに仕立てられないだろう。
ミステリなどで刑事や探偵が聞き込み捜査で出会う、被害者や被疑者をよく知る人物にたまにおる。
殺されてしまうほど憎まれても、殺すほど危険でもない、世間によくいる"ちょっとやな人"にスポットを当てその実態や心のひだを探った物語というのがあったら読んでみたい。
どなたかご存じありませんか?

※ヘッダー画像はTOMOさんよりお借りしています。
いつもありがとうございます♪

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