夜が終る、その瞬間に。

少しだけ夜更かしした金曜の夜は、いつのまにか更けて、昨日と今日の境界線が曖昧なまま。

閉め忘れた遮光カーテンの隙間から刺す陽の光。

シャッフルで音楽を流す。ジャカジャカと鳴る音はどうやら場違いで、まだぼんやりとした意識を無理やりこっちへ引っ張ってくる。荒療治。

やかんに水道水をたぷたぷと注いで、火をつける。

沸騰したお湯がことことと鳴る。朝には少し騒がしすぎる音楽を邪魔して。



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